地球温暖化概論

こんばんは。今日も冬晴れ、冷気はいまだ厳しさを保つ。しかしもう
梅の季節だなあ。



特に言うべき事も無いような日には、忘れない内に養老先生語録を記して
おこう。温暖化に関しては色々と考えたが結局、化石燃料の燃焼が問題
なのなら、もう現在使用している物を凍結し新規油田開発を止めるしか
無いと思うのですが、そういう方向には行っていない。もし今の油田の
ままなら後40年しか持たないと言われているのに、新規開発の勢いは止ま
らず、うまく行けば80年持つとか言われている。40年だろうが80年だろう
が結局燃やし尽くせばそれだけCO2は出るのだから結果からみれば同じだ
ろう。とごく単純な結論しか思いつかなかった。


まづ、陰謀論

NHKが主導してキャンペーンをやっているが、先日国谷さんの番組を見た。オランダやノルウエーの社長が出てきて、CO2削減はどんどんやるべきだ!とかのインタビューをやっていた。僕は不愉快になってチャンネルを変えてしまった。
オランダはロイヤル・ダッチ・シェル、ノルウエーは北海油田を持ち、なんとか石油を高売りして長持ちさせたい国だ。そんなトコのお先棒を担いでどーする。

だってよ。シェルには20年以上先のことしか考えない部署ってあるらしい
から、それなりにEver concern いかに永続させるか、を考えているだろう
と、一部納得。

それから、「自然中立論」でカナダ、ロシアの思惑:

自然現象というのは恩恵、災害を合わせてもともと中立である。自然現象の評価は人間の勝手で災害を含めた大自然の保護とはオコガマシイ。「良い悪い」の判断は全て人間の都合である。たとえば、ナイルの洪水は農地に養分を運ぶ良いものだったが、人間が河口に集まって住むようになると悪いものになる。
最近カナダが抜けた。ロシアも引いている。「自然現象というのは中立である。」という原則に沿っている。広大なツンドラ地帯が豊かになったり、不凍港を得られたりメリットは大きい。また、一方に南の島やヒマラヤ氷河の不利益がある。これらは自然の問題ではなく、人間社会の問題であーる。

ね、フテブテしい見解でしょ。笑っちゃうくらいに冷徹だ。で、アメリカについては:

米国のオリジンは拳銃を持った無宿者だったが石油が出て、一躍文明のリーダーに成り上がった。自動車(フォード)も飛行機(ライト兄弟)も石油発見に同期している。石油によってカウボーイからサラリーマンになったが素性が悪くしつけが出来ていないから、平気で机の上に足を上げる。文明はルールで秩序だが、これによるエントロピー増加の解消には二つしかない。
1.人間訓練(しつけ)によって解消。内的だから眠れば片がつく。
2.石油を使うと、それがエントロピーをしょってくれる。言葉で世界は動かない。石油で動く。

と、石油オリジンで世界のトップに立ったのだから、枯渇するまで石油を
使い続けるだろうという見解。


ついでに食糧問題もエネルギー使用に関係深いつう話:

日本の食糧自給率は重量で39%、金額で70%となっている。(これは国内産が高い為だ。)S50年に1000万人だった農業人口は現在200万人まで減少したが農水省の役人が1/5になったという話は聞かない。(まさにパーキンソンの法則だ)。
日本の食べ残し量>全世界の食料援助量X3倍  である。
これは外食産業という企業が利益を求めて安い食材に走り、自給率が減り廃棄も増えた。利益指向の企業としては当然の行動であった。偏に主婦が手を抜いて手料理を作らなくなった事と連動する。農業では大切な資源である水も大量に使用する。CO2よりももっと食料問題に努力すべきだ。

日本は食糧の海外依存のためにフード・マイレージ(重量x距離)が高い。重量x距離とはつまりエネルギーのことで、ここでも石油を消費する。(戦時中の疎開も空襲を避けるよりもフード・マイレージを下げること、つまり物流が破壊されたため食料のあるところに移動したという理由が大きい。)

(全文責は玉虫くんに有。)

だから、外食は止めてみんなで自炊しようと言う話。日本の奥さんもっと
ガムバレとか。


ま、へそ曲がりのジジイのたわ言と思うも可なるべし。が、俺は半分くら
いは賛同するところはあったな。自然災害の問題ではなく国家間のエゴの
調整とか、食料問題なんかのとこがね。もっと直截的に「イロエロな科学
物質による汚染の問題」とか「森林伐採とう環境破壊の問題」とか具体的
に落としたほうが、「CO2排出権取引」なんかより分かりやすいと思いマス。


ではでは、今宵はこれにて失礼。オヤスミなさい。