先人にまねぶるの日

加島祥造の講演会があるってんでジンボーチョーまで行ってきた。
84歳の英文学者なのですがフォークナーから老子まで幅の広い見識。
おまけに詩や水墨画をやったりしてその筋のお宅には隠れた人気者。
今回は「求めない求めない」が主題。人間求めずにはいられないが、
そこを押して求めないとイロエロと見えてくる、つう話。20年あった
めててこの年になると見えて来るものもあるだってさ。
今は伊那谷で清貧生活を送ってるといううらやますい境遇。発想が
権威てきでなく自由なところが    す・て・き



どこかでウィトゲンシュタインを見たので押入れから『論理哲学論考岩波文庫
を取り出だして読んでみた。うんうん、記述が簡明で2時間もあれば
読了なんですが、完全理解にはまだ程遠いな。「始めに言葉ありき」
の系譜で分析哲学の始祖とかゆわれています。事物は言葉によって写し
とられる、つう「写像理論」は理系にも分かりやすいな。でもそれは
物の総体ではなく、言葉によって語り得るものは限られているという
限界を探求する。「私の言葉の限界が私の世界の限界を意味する」
そして「ともあれ言い表せないものが存在する。それが神秘である。
語り得ないことについては、沈黙しなければならない。」だってよ。
ま、おのれ(人間)を知っていると言えようか。
これだけじゃ味気ないから、潤いを齎すためにはやはし隠喩とか象徴
を用いた詩文も必要かなあ。



けふは師匠の隠していた焼き芋を発見した。旨そう。おいおい時間を
掛けて味わって食べようと思った。おならすると食ったのがバレちゃう
かな。ぷぷぷぷぷ