時間を極限まで短縮すると見えて来る物もあります

な、な、なんと100兆分の1秒だってよ。
(1秒の1/1000をミリという、その1/1000をマイクロという、その1/1000を
ナノという、その1/1000をピコという、その1/1000をフェムトという。)
それで10フェムト秒の超短縮した光パルスを当てて分光解析する事により
イロエロと見えてくるんだってよ。日本はカミオカンデつうでっかい物
ばかりじゃなく、こんなとこにも最先端科学があったのだ。


分子と光の相互作用の仕方を、光の色(波長)で探る分光学は、
宇宙の現象解明、新物質を作ったり、生命現象を理解したりと、
科学技術の根底を支えているらしいのだ。エンジニアリングは既存の知から
役に立つ物を産み出す役割ですが、サイエンスは新たな知を生み出すのが
役割だから、小難しい。



従来はイロエロなスペクトルの光を順番に当てて分光し数日を
要した解析が、日本の誇る「白色フェムト秒光パルス分光法」で数分で
分子の組成構造が分かる画期的な成果だそうな。



いわゆるシンプルなものこそ奥が深いというか、サイエンスの最も
本質的なこと、が現れるという良い例かもしれないな。
う〜ん、俺もかってピコの分野にまでは挑んだことがあったが、人間
の挑戦って際限がないな。そろそろフェムトの下の位を調べておいた方が
よいかもね。



研究者てえのは、まじめで頭が良くてチームで着実に成果を挙げる人
と、常に最先端にチャレンジしていないと気の済まない山師的な人が
いて、このコンビネーションがときおり大きな成果を出すようですね。
ま、ビジネスでも良く見受けられるミックスですが。