8月25日(金)細い眉のような月が黒富士の上に上る。我らの生を自覚せよ!

 少し曇りがちな晴れ。26℃〜35℃、54%。プールだん。方々でセミがコロっと転がっている。あんなに盛大に鳴いてたのに。





 テロメアと蝋燭の例え:

 絶えず破壊と生成でバランスを取り乍ら、生体を維持している生命が、それでも段々と衰えていくのは何故か?活性酸素による酸化の蓄積や、紫外線や放射線によるDNAの劣化など、イロエロな原因が複合して、老化は進むよ何処までも!でも一番大きな原因はテロメアが短くなるためだと言う。テロメアは染色体の端に在って、染色体がバラケないように保護する役割を持っているが、これが細胞分裂をするたびに短くなって行くのだそうだ。そしてその短さが限度に達すると、細胞はもう分裂して新たな細胞を生み出せず、老化する一方になる。テロメアの減少は、まるで生命の蝋燭が短くなって行くようで、生命の運命を感じさせます。

 落語の「死神」では洞窟に生命の蝋燭がたくさん立っていて、それが燃え尽きると、寿命も燃え尽きると。時には蝋燭が倒れたり、くしゃみで消えそうになるのは事故ですね。でも生命の蝋燭たるテロメアが燃え尽きない方法はあるのかっ?これは宿命ですから、そんな方法はありません。バクテリアなどは、いくらでも分裂できますが、これは染色体が円環状で端が無い為です。ではなぜ高等な生物の染色体は円環を止めて、端を持ちテロメアを持つようになったのか?これは進化の過程で「死」を獲得するためだと思われます。有性生殖で新しい組み合わせの遺伝子を生かすためには、古いものは死ななくてはならんと。

 テロメア短縮は運命としても、それを少しでも遅らす方法はあるのか?・・・それは運動と栄養とストレス軽減なんだすぅ。如何にも、ありふれた結論ですが、真実というものはみんなそんなものなんですぅ♪ジャン




 cf. イロエロな限度説がありますが、人間のテロメアは数百回分裂すると短さの限度に達して、それ以上分裂しなくなりまふ。また、心臓拍動10億回説つうのもあって、これは人間以外の哺乳類にはよく当て嵌まってるそうだすぅ。