5月12日(金)もう少し明るいことを考えたいんですが。どもども。

 晴れのち曇り。17℃〜27℃、61%。花粉少ない。今日は夏日ですが、明日はどーなることやら?





 負の連鎖とは:

 組織心理学的に言えば、チェックの効かない組織は必ず腐敗する(私物化され私利私欲がはびこる)という原理が有ります。が、これを加速するのも、トップの資質です。トップが強権的だと、中間管理層がヒラメになって上ばかり気にします。そして忖度したり、おべっかを使ったりしてトップのご機嫌をとります。しかし彼らにも自尊心がありますから、いつもヘーコラしてると精神のバランスが取れない。そこで、部下に強権的になり威張り散らしパワハラするわけです。・・・次の世代になると、その部下がまた下の者を苛めると、こういう負の連鎖に陥るわけでやんすよ。。。帝国陸軍下士官や現代の官僚に見られる典型的な病理ですね。大体権威的になった大きな組織、例えば東芝とかの大企業や大きな学会、芸術の大御所などにも見受けられます。ま、日本の病理といえば言えないことはないのですが、権威主義に陥りやすい東アジア文化の特徴といってイイのかも知れません。


 では、どーすればこのような負の連鎖を断ち切ることができるのでしょうか?自由闊達に各人が伸び伸びとその能力を発揮することができるようになるのでしょうか?・・・それは、かなーり困難なことだと、まず以って申し上げておかねばなりません。何しろ連鎖のループに入ってしまっているのですから、一つには外部からの力が必要でしょう。そう、ペリーやマッカーサーのように。もう一つは、その組織が非効率に陥って潰れてしまい、新たなトップに運よく強権的でない人が指名された時でしょうか?いずれにしても、個人の力では如何ともし難いということでしょう。でも、極まれに優しいけれど力持ち(精神的に強い?)という人が出て、上からのパワハラをいなしつつ実績を上げて、青雲の志を保ったままトップになるケースも(ごく少ないとはいえ)無きにしも非ず!


 ま、しがない個人としては、左から右へと受け流すくらいしかナインかなあ?トホホノホット   (最近、国会答弁で良く見かける財務省の役人が部下には極めて厳しいとの噂を耳にした時に感じた、ごく個人的な感想ですたぁ。)





 ここで諸君にはっきりと申し上げておきたいことがある。人間の資質というものは、遺伝学的には大差ないものである。いや生物学的には、殆ど差が無いといってもイイのかも知れない。ではなぜ、実際にはこのようにかなりの差があると見えるのだろうか?・・・それは人類が長い年月の間に積み上げた、文化的な差異あるいは教育的な差異が影響しているのであろう。アメリカで生まれて中程度の階級で育った人は、オリジンが中東であろうとロシアであろうと中国であろうと北朝鮮であろうと、それなりに自由な個人という意識を持つものなのであーる!・・・歴史や文化の力を侮ってはならない!と共に個人の可塑性(変わり得る性質)を信じるべきであろう。ども。