11月10日(火)ある作家の独白

 細雨降ったり止んだり。17℃〜18℃〜15℃、87%。かなり安定した気温なり。




 浅田次郎さんの芸術観とは:

 こないだ聞いた話を、少し備忘しとこ。芸術とは何か?それはネイチャー(天然自然)の再生産なんであーる。勿論人間の営みも天然の内であろう。言葉を使って人物などを再生産(人物造形)するのが小説家です。文章力の原点は、それしかできなかったから。他のことは全くダメです。器用に二つできる人は、一つのことだけやって来た人には絶対敵わないと思う。わたしは読むことと書くことが生活の一部で、生きることそのものだった、と。う〜ん、好きなことだから応募ですべってもすべっても、書き続けたんだろうなぁ。それに一日四時間は必ず読書時間を取るんだって(自衛隊に居た2年間は除いて)。これもしゅごいですぅ!

 今は生活の半分以上は旅をしてるんだって。講演も多いけど、海外旅行も多いです。ナイアガラの滝は3回も行ってるけど、華厳の滝は今回初めて行ったんだと。その日本人観は、笑顔が地顔で、人懐こく親切である。でも潔癖でなんでもピカピカに洗うのが大好き。外国の車は汚いのが多い。完璧主義の達成感故か?表面上は国家意識、民族意識は希薄だと思う。しかし根っこには強固な藩とか村の意識が残っていて排他的。

 本が切れるとヤクが切れるような恐怖感があり、旅行には5,6冊の本を持っていく。でも、空港や駅でヒョイと買った本を読む事が多いです。車中ではグラフ系の本が便利で有用。例えばグラフの多い「大人の論語入門」とか。小説を書くときはイメージを思い浮かべて、それを文章化することはしない。実際にその世界に入って、そこにいる積もりで書きます。

 温泉好きで、一泊の旅行でも10回以上湯につかる浅田さんの好きな温泉は:3.野沢温泉(時代に流されず変わらないところ)、2.別府温泉(温泉のデパート、食材もイイ)、そして注目の第1位はっ1.草津温泉(永い歴史のおもてなしとイタイ湯)、つう意外と王道な選択。今嵌っているいる本は、エミール・ゾラの「オリビエ・ベカイユの氏」で短編の名手であることをハケーン♪と溥儀の実話の迫力「我が半生」だす。でも、わだすの本がクヨクヨと悩んでいる人には一番イイかもしれんですぅ。と、自信満々なソラマメくんでしたぁ♪どもども。