4月21日(火)葭始生(よしはじめてしょうず)、アシが芽を出し始めるころ。オーノー!

 概ね曇り。気温は昨夜の20℃から明朝の12℃まで単純減少中。今15℃。





 ノーと言える脳:

 脳と言うのは、やるというよりも、止めるという方に特化していると言う人もいまふ。無意識的に判断された行動の開始を、意識は止めることしかできないと言ふ。ま、ある実験の解釈の問題なんですが、制御理論的には真っ当な考え方だといえるでしょう。

 神経細胞シナプスという間隙を脳内伝達物質(セロトニンなど30種くらいある)を介して繋がります。興奮性と抑止性の2種類がありますが、神経細胞全体の興奮度を上げたり下げたりする調整型の物質もあるんだすぅ。脳活動は基本的には電気パルスが飛び回ってネットワークを作りますが、それは複雑な脳内伝達物質によって制御されてる多次元の構成になってるんすね。ホルモンなどのタンパク質以外でもアルコールやリチウム、ヤクなどの化学物質もからんできますから、その複雑さは天文学的になります。大脳で言えば100億のニューロンが、それぞれ1万本の足をだして絡み合ってるんすからねぇ。

 それで脳内の仮想空間では、人間が生きやすいようにイロエロな操作をしてるんですぅ。それは錯視・錯覚の研究で大分わかってきますただ。
・まず、無いものをあるように見せる錯覚:カニッツァ三角形(Kanizsa triangle) https://www.google.co.jp/search?q=kanizsa+triangle&biw=1570&bih=910&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=DRw2VYqnGYT08QWskoHgDg&ved=0CBwQsAQ   割れた黒い円と途切れた三角系によって、実際には無い白い三角形が脳内で浮かび上がってきまふ。

・あるものが見えなくなる錯覚:トロクスラー効果(Troxler effect) https://www.google.co.jp/search?q=troxler+effect&biw=1570&bih=910&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=SRw2VeyYDOGwmAWbuoDgCg&ved=0CCoQsAQ   これらの画像を20cmくらいに広げて、中心点を凝視すると、周辺部の色や絵が消えていきます。これは周辺視野をボカスことにより、より集中した状態を脳が作り出すためと解釈されます。

 これらはホンの一例ですが、ごく普通の日常生活の中で頻繁に起きている現象なんすYO!例えば、脳のある一部が壊れると、格子越しの人物を認識できなくなると。視覚に於いて見られるこれらの現象は、脳の一般的な処理方式にも敷衍され、我らの思考も志向性があると考えられています。つまり脳が作り出すのは全てイリュージョンのストーリーであると。むむむ!