4月9日(木)こんなことばっかし考えてると、マジに生きれないかも

 曇りときどき晴れ。4℃〜12℃、47%。寒さ居座る。和歌山沖で411kgの超巨大黒マグロが獲れたとか。寿司にしたら何人分になるんだろ?ゴックン






 つじつま合わせな人間たち:

 何事も合理的な一貫性がないと人間は生きていけません。だから人間はランダムな数を作れないんです。サイコロが必要な理由です。記憶を捻じ曲げたり、ときには捏造さえして正気を保とうとするんです。身近なところでは評論家やコメンテーターは自分の世界観に合うように話を作ったりしますね(しかも作ったと本人は思いません)。

 心理実験では「選択盲」てのがあって、例えば2枚の写真を見せて「どちらが好みですか?」と選んでもらう。その後カードトリックを使って相手が気付かないように違う写真を提示する。被験者は最初の写真と違うのに、なぜその写真が好みだったかを滔々と説明するそうです。自分が選んだ(と信じ込んでる)写真を合理化したいんですね(無意識に)。

 もっと直接的な脳科学実験もあります。重度のヒステリー患者は左右の脳を繋ぐ脳梁を切断すると症状が改善されます。そんな患者さんの実験では、左目で見たものは右脳にしか情報が入りません。例えば左目だけで野球のボールを見せると右脳がそれを認識し、「同じものを取ってください」と色んなものが入っている箱を提示すると、ちゃんと左手でボールを掴みます。でも「何を取りましたか?」と質問しても、言語を司る左脳にはボールの情報が入らないから、「わっかんなーい」と答えます。右脳は分かってんだけど、脳梁が無いから左脳は分からないと。

 そこで左目でおかしな絵を見せて患者が笑ったときに、「何で笑ったのですか?」と聞くと、論理や言語を操る左脳には絵の情報が入ってこないものだから、「あなたの顔がおかしかったから」と本気で答えるそうです。作話だと本人も気が付いていないんですね。

 これから敷衍するに、日常生活で遭遇する様々な出来事を合理的に解釈するため(または自分の思い込みや固定観念を正当化するため)に、人間つうのは絶えずつじつま合わせをしているんじゃアルマイト?特にピアプレッシャー(同調圧力)の多い環境では、大勢に合わせるつじつま合わせが横行すると、かように推量する次第ですぅ。ジャン

 人間が、かくも物語が大好きな理由でもあるんすねィΦ