9月24日(火)怒りより、ゆるすほうが勝ちだよね

 概ね曇り、時折りぱらぱら時に青空という不安定な天候。19℃〜26℃と気温は低いが湿度高し。




 ネットの性質:「怒り」は人を引き付ける(中国の例)

 オンライン上ではどんな感情が拡がりやすいのかっ?つう調査が中国のSNS微博(ウェイボー}上の7千万ツイートを分析して行われますただ。その結果:怒り>>>>>喜び>>嫌悪>悲しみつう結果が出ますたのだ。後ろの二つは地味な感情ですから分かりますが、喜びがもそっと健闘してもイイんじゃね、とか思いますた。でも、実情を見れば日本でもイロエロな事態に対する怒りが炎上を呼んでマスカラ分からんことではない。リアルだと「怒っている人」には近づきたくありませんが、ネットでは「怒り」が人を吸引すると。トホホ 
 「半沢直樹」が視聴率42.2%を獲得したのも、「怒り」の心情を利用しているのかもね?





 ルビコン渡河:

 「ルビコン川の岸に立ったカエサルは、それをすぐに渡ろうとはしなかった。しばらくの間、無言で川岸に立ちつくしていた。従う第十三軍団の兵士たちも、無言で彼らの最高司令官の背を見つめる。ようやく振り返ったカエサルは、近くに控える幕僚たちに言った。「ここを越えれば、人間世界の悲惨。越えねば我が破滅」そしてすぐ、自分を見つめる兵士たちに向かい、迷いを振り切るかのように大声で叫んだ。「進もう、神々の待つところに、我々を侮辱した敵の待つところへ、賽は投げられた!」」(塩野七生ローマ人の物語、4巻最終章より)

 だれにでもルビコンはあるよな。運を天に任せて踏み出す時は。このときカエサルの長年の腹心で心から信頼する副将が渡世のしがらみにより身一つで離脱した。カエサルは置き去りにされた彼の荷のすべてを彼あてに送るように命じた。ここも泣ける。なにを隠そうぼくは高校1年の頃からのカエサリストなのです。その頃買った彼の壁掛前面顔像が何十年もあったけど、引っ越しを繰り返すうちに無くなってしもた。彼の何に惹かれたのか当時は分からなかったですが、それは「怒り」とは対極で、最後に彼の身を滅ぼすことにもなる「寛容」だったのだと今は思いますです。