4月19日(金)自律的な反射行動によるリラックスについて

 概ね曇り。13℃〜16℃。いや午前零時には20℃もあったんだけどねィ。北寄りの風がつべたい。明日、明後日と単調減少関数だとか。冬物を保管付クリーニングに出さなくてよかった。




 「だっこして歩くと赤ちゃんはリラックスする仕組みについて」とかいう記事があった。最近こういう経験的な事実を科学的な統計を使って裏付けるって安易な研究が流行ってますね。簡単に論文1本書けるから。座って赤ちゃんを抱いている時と、歩いて赤ちゃんを抱いているときの違いを心拍数や泣く時間を比較計測したら、歩いている方が顕著に赤ちゃんがリラックスしていたんだって。それでこれだけじゃ論文にならないからマウスの実験も付け足したと。子マウスの首を摘まんで運ぶと、ヒトの赤ちゃんと同じように心拍数や泣く時間に顕著な低下が見られますた。これはほとんどの哺乳類も同じでライオンやリスなども母親が子供の首をくわえて移動すると、子供は丸まって大人しくしていまふ。これを学術的には「輸送反応」と命名したんですぅ。進化論的には、この反応が母親の負担を軽減して生存率を上げるんです。リラックマじゃなくてリラッアカちゃんですか?そしてこのような「輸送反応」は、触覚や体性感覚(筋肉の伸び縮みや平衡感覚、視覚)が小脳を経由して副交感神経を刺激し、リラックス状態をもたらすんですぅ。親子関係というのは遺伝的に強固な基礎があり、母親の保育行動と子供の愛着行動の相互関係で成り立っていると。その愛着行動の原始的な基礎が哺乳類に共通なこの「輸送反応」なんです。フムフム


 ちと考えたんすが、マウスの赤ちゃんは首の後ろを摘ままれるとリラックスすると。ではヒトの赤ちゃんは首の後ろを撫でたり摘んだりするとリラックスするのかっ? こういう実験をしてもらえばお母さんが赤ちゃんを抱っこして夜中に歩き回らないでも済むかもしれまへんでぇ。ども。