10月9日(火)記憶能力はIT器機に叶わないけど、記憶の質は適うかも

 時折青空の覗く曇り、のち雲の多い晴れ。17℃〜22℃、78%〜54%、涼しい。ゴーヤ棚が往時の1/3くらいしか水を吸わない。寂しい。ぼくも往時(斗酒なお辞さず)の約1/3くらいしか酒が飲めない。寂しい。


 ぼくのブログを記憶でサーチするとゴマンと引っかかりまふ。それだけ記憶に関心が深いっつうことですかねぇ。記憶は精神活動の大本ですから。ある化学物質で記憶を増強でけるってな夢が試験地獄の社会にはありまふ。正解を記憶してそれを記憶すれば試験に良い点を取れると。近年この願望を叶えれるかっつう一つの業績が報告されますた。

 鳥類は孵化した直後に見たものを親として刷り込まれ(インプリンティング)生涯慕いまふ。しかもその期間は数日だけ。この機序の一端が少し分かったと報告されますた。
http://www.nature.com/ncomms/journal/v3/n9/full/ncomms2088.html?WT.ec_id=NCOMMS-20120925

 孵化直後に甲状腺ホルモンの大量放出(ホルモンシャワー)が発生し、これが刷り込みのプライミング起爆剤)になりまふ。例えば人形を置いておくと、それにインプリントされて生涯その人形を親と慕うと。しかしここで悪賢い人類は更なる実験をしてみた。刷り込みの有効期間(臨界期)が過ぎたあとの子鳥に甲状腺ホルモンを注射したら、もう一回刷り込み現象がおきますた。即ち例えば、今度はボールを親だと慕うと。それから生き抜く上での習得動機も再発生したと。
 ヒトにも音韻の聞き分け、絶対音感、社会性の獲得などの臨界期がありそうな事象は認められまふ。薬物によって記憶自体は導入できませんが記憶の呼び水が再活性化されれば、ボケた老人も再び記憶の達人になれるかも?プ








 え〜と、山中さんって単なる工学的な組み合わせ問題をガリガリやって偶々幸運に恵まれたと多少おバカにしておりましたが、こころから反省。どーもごめんなさい。「人間万事塞翁が馬」の人だったんだ。物語は完結するけど人生は完結しません。ヴィジョン&ハードワークで新しい道を切り開いた人の栄光に期待age。