9月23日(日)何事も決定論で諦めてはなりまへん

 終日雨。少しはダムに水が溜まったかな?20℃前後と涼しいが、湿度は高い。

 生命現象はDNA上にマップされた遺伝情報によって決まると言う決定論を覆すものとして、近年エピジェネティックス(後天的遺伝子発現制御)の研究が盛んである。遺伝子を実際に発現させる機序は後天的に決まるものが多いということで、デブや痩せとかチビやノッポなどもある程度生後の努力でなんとかなるっつうやる気を出させる研究でゴンス。顔の造作も努力でなんとかなるかもね。いや、整形ってのもあるか。
 ミツバチやアリンコなどのコロニー型生物は1匹の女王様が1日に何千という卵を産んで何万匹ものコロニーを維持しているんでやんす。だから何万いても皆親子姉妹の大家族でやんすよ。オスもごく少数生まれますが大部分はメスなんれすぅ。完全なる女系社会。そして危険に満ちた自然界を生き抜く知恵がエピジェネティックスに込められているんですぅ。例えば天敵の襲来とか感染とかで女王様がコロリと亡くなってしもたとする。もう卵を産めません。それでその群れは壊滅するかってえと、そーではない。
 諸君もお聞き及びのロイヤルゼリーが活躍するんでやんすよ。近年、このロイヤルゼリーの中からロイヤラクチンつう物質が分離されて、これが驚くべき働きをしていることが分かりまひた。遺伝的にはごく普通の働き蜂になるべき幼虫にこのロイヤラクチンを食べさせると、あっといふまに体が2倍もでっかくなって寿命も20倍に伸び、卵をぎょうさん産める女王様に変身してしまうのれす。単にある食べ物の所為で。不思議なことにこのロイヤラクチンの効き目は種横断的で、例えば蠅などに食べさせても体がでっかくなり寿命が延び卵をばかすか生むようになるんす。ヒトに効くのかどーかはまだ分かっていまへんが、信じて飲めばたぶん効きまふよ。人間って大脳支配の暗示に罹りやすい生き物れすからねィ。プ どもども。


 

 モギケンがペーパーテスツ撲滅を論じて、池信およびその取り巻きに絡まれておった。ホゲホゲ 
そもそも自分の説だけが唯一絶対に正しいのだっつう物言いがゴーマンそのもので、たまむしなら悶絶しているでしょう。ものごとのバランスで考えていない証拠れす。ペーパーテスツ1発で生涯が決まってしまう世界は確かにありまふ。それが有効な世界も確かにありまふ。官僚とか軍人とか法曹とか。日本もそれが有効な時代もありまひた。護送船団方式で大工場で効率よく整然と物作りしていた時代は。今でもそれが有効な分野はあるでせう。一方、住み込みでかだらに叩き込む徒弟の世界が有効な分野もありまふ。羽生さんとか伝統工芸とか。そういう部分も残して、しかも世界の動きにも追随して価値観を少しづつ変えて行こうよっつうのがモギ健の言い分だと思うんすが、字面を捉えて大学壊滅とは阿呆もエエところ。価値観が流動して暗中模索する時代には、出来るだけ多面的な才能を殺さずに生暖かく見守っていく寛容な社会が何よりも肝心だと思う訳です。未来社会は誰にも完全には見通せないもんねぇ。ま、もぎ健さんも(図らずも)出羽の守になっている局面は多々あるとは思われまふが。イギリスやアメリカが完璧な社会じゃないってえのは誰でも知っていますが、それでもイイ所は学んでもエエんじゃね。ん?そもそもイイところってえのに価値観が入っているんじゃないかって?ふむ、そのトーリ監督。もう少し考えてみよう。そもそも大脳は価値観なくして考えれるのかどーか。