6月17日(日)総論賛成、おらが所は嫌だい問題への示唆

 概ねうす曇り、ときおり小雨、ときおり陽射し。気温上がる、夏日かも。


 菖蒲園に行ってきた。白、青紫、赤紫、それらが絞りになったもの。とても清楚でいいですね。





 政治のことにまったく関心を持たなくても良い暮らしが出来るのが理想なんでしょうね。政治家や官僚や公務員が職分に誠意を尽くしている状態。昔はものを思わざりけり。につけても世の中は完全ではないから大塩平八郎のように悲憤慷慨する人と、良寛さんのように自分の生き方に誠実であろうとする人に分かれるのは性分であるから致し方なし。





 立地の補償理論:社会的にはたいへん望ましい施設が地元の反対に会う時にどんな経緯をたどるのかを理論的にまとめたもの。基地や焼却場、ごみ施設、感染症病院、老人や障害者など弱者の施設、原発立地や廃棄物処理場、空港など騒音の多い環境と社会問題化する施設は沢山ありまふ。ここに政治的見地(道徳)と経済的見地(市場)がどのように係わりを持つのか?
 経済学の見地からは、もともと低い支持率が補償金の増加と共に上昇するというお金の効用を重視します。一方、もともと住民意識の高いところでは道徳的見地が優先し社会のためにお役に立とうと当初から立地支持率が高い。そこに補償金を出すと、それが賄賂と受け取られ公徳心が傷つき、支持率は一気に下降する。更に補償金を何倍も積むと公徳心は更に傷つき、支持率は下がったまま。で、諦めてそのままにしておく(ただし提案は引っ込めない)と、時間の経過とともに公徳心はもろくも浸食され、逆に経済的効果が頭をもたげ始め、結局最後は経済的見地から予想された高支持率になってしまうという、あほらしくも真実味のある結論になりまふ。タハハ
 要点は、1.初期の反応で失望しないこと、2.賄賂と財政刺激をきちんと区別してアピールすること、3.効果は徐々に浸透するので焦らず時間を掛けること、だそうです。ま、15年ほど前のシカゴ学派の理論ですが、武士は食わねど高楊枝!てえのは案外難しいものでやんすねィ。