感性の感染経路

 近所を見てたら、いつの頃よりしかわたしに住み着いた「
悲しみの類型」がどこから来たのか理解できたような希ガス


そのイメージとは:
どこかの収容所か避難所で、一人の少女がお澄ましした顔で
とても美味しそうに最後のパンの欠けらを食べている。そして
食べ終わった途端に、ころっと死んじゃうんだ。まるで荒巻@
スカルチノフか新巻@チビノフのように。すると僕の胸は掻き
毟られるように苦しくなって、目には涙が溜まるのだ。


 ぼくはしばらく、いつからそして何処からこんなイメージが
やって来たのか分らなかった。そして最近ようやく腑に落ちた。
きっと、そこで感染してたのだ。確かに。