7月26日(月)身体だって考えてるんだい


こんにちは。夏晴れ。青空と白い雲が爽やか。夜一時雨。

(自己反省。最近あんましあちゅいあちゅいと見苦しかった
から、クールにやり過ごそうとおもたですよ。)









 本能はどこにあるのか?という疑問に(勝手に)接して、
(勝手に)考えてみた。そりは多分お腹ぢゃないのんかな?
肝が太い、とか腹が据わってる、とか腹立たしい、とか
腹の虫が収まらん、とかね。感情や食欲、性欲などは脳が
いくら止めても自律神経で自立しちゃいますぅ。







 脊髄反射なんて言うけど、腸には脊髄と同じだけ神経細胞
があるのですね。それで脳がどう命令しても、腸自身の本能
に従って行動しちゃいますぅ。勝手に唾液が出て、勝手に胃
液が出て、その他の消化酵素も食べた食糧に反応して必要な
種類が必要充分なだけ勝手に分泌して、脳とは全く独立に生
きてるんですね。それに元々脳・脊髄系との繋ぎが数千本と
少ないけど、それを全部切っても腸はちゃんと独立して働く
っつう「腸管独立説」が動物では確立しています。









 いつも食べることばっかし考えてるのは、実は腸が考えさ
せてるんですよ。発生的に見ても脳より先にまづ腸が出来ま
す。ヒトでは人種によって多少違いますがその長さ約8m、
表面積はテニスコート1面分にもなります。その機能は消化
吸収系以外に、免疫系や内分泌系の中心的な役割を担い、脳
から独立した自立神経系を持っています。免疫細胞は全身の
60%以上が集まり。100兆個の常在腸内細菌と共に体の健康
を担います。第2の脳とも呼ばれる腸は食物や細菌などの安全
/危険をセンスし神経物質やホルモンを使って消化酵素の種類
や各機関の開閉や蠕動を制御し消化・運搬・排出・吸収などを
絶妙のタイミングで自律して制御します。まさに脳とは別個
の生き物のようですぅ。







 そして自己(吸収してイイもの)と他者(排斥・攻撃するも
の)を峻別し、免疫系と共に身体の恒常性を維持します。
一方、共生している腸内常在菌は生まれたてはいなくて、母親
のが移ってくるようだ。だからミトコンドリアと同様に母系になりま
す。ここには良いのも悪いのも混じって個人個人独特の細菌叢
(腸内フローラ)を形成しますが、悪いのも必要でこれで免疫
系が強化されてんだと。また加齢でも菌叢が変り、腸年齢が
分るんだ。そうそう、栄養を多く出して肥満にさせる太っちょ
菌や、逆に栄養の吸収を悪くして痩せさせるブッシツを出す菌
もいて、これが太ったお母さんには太った子が、痩せたお母さ
んには痩せた子が多いという遺伝と思われてた事実の真相とか。
研究者はこの菌を鋭意研究して肥痩を自在に操らんと夢見てい
るが、腸内のバランスはそんなにシンプルなもんではねーぜよ。










 また、腸内進化論によれば海草を良く食べる日本人の腸内
には西欧人にない菌叢が出現し、海草を良く分解する酵素
作っているそうだ。(海外に行って、食べ物が合わん水が合
わん、つうのも腸内細菌の所為かよ!タハッ 将に自己と他
者を峻別しとるなあ。) また感情を操る色んな脳内科学物
質(セロトニンなど)と腸内細菌叢との相関性が検証され
つつある。またさらに、色んな病気の罹り易さや免疫系の多
様性も腸内細菌叢の多様さに関連付けられヒトがここまで
世界中に蔓延ったのも腸内菌の助けがあってこそ。絶滅生物
の腸内菌は極めて少ないとか(歴史は目に見えないところで
進んでいるのれすぅ。)ま、このように腸内常在菌は子供の
時に母親から規定されてるとわ言え、多少改善の余地無しと
はしません。すなわちヨーグルトとオリゴ糖(蜂蜜や大豆製
品に多い)をバランス良く摂れば、それなりの効果はあろう
ってもんだ。余りにも三つ子の腸内百までぢゃ、決定論すぎ
だもんねえ。少しは努力の余地が無くっちゃ生きてる意味が
なーい。











 すなわち、ここまでの教訓は無菌動物(=無菌腸内)は抵抗
力がないということです。人類の長い間の菌との共生の歴史が
今の繁栄?を作ったのれすから、たまには手を洗わず悪いもの
を食べるのも腸内菌の強化に役立つでしょう。近年のアレルギー
多発はあまりにも潔癖になり杉た結果だという「衛生仮説」は
支持する学者も多いですぅ。(これは思想的なアレルギー疾患にも
いえるのかもね?プ )自己と他者はお互いに刺戟しあって鍛
え合うのぢゃ〜!競争、共生つう他者との係わりを恐れてはな
らーん!何故なら競争と共生こそが生命進化の一大原理なので
あ〜る。(玉虫の生命観その2より)