7月20日(月)エゲレスな科学な夕べ、ファラファラデー

 こんにちは。うす曇り、ときおりうすら晴れ。落ち着かない
天候。気象学者なんて、ペッだね。でも、経済学者よりかマシ
かな?あさっては曇りときどき雨だってYOー!この馬鹿さかげん
にしか我が希望の掛けようがあーりません。日食めがね。







 今日は竹橋の学術総合センターに行ってきた。毎日新聞社
丁度真裏にあたる所。ファラデーが始めたフライデー講話や
クリスマス・レクチャーの日本版、「英国科学実験講座」が
あったことを思い出したのだ。良かったァ、思い出して。
(実は、海の日のさかなくんイベントに行こうと思ってたんだ。)







 電気の父、ファラデーは製本工などをやってた貧しい少年
だったが真面目に良く働くので工場長の推薦で当時ロンドンで
流行っていた科学講座に出席できた。そこでやっていた実験に
感銘を受けて、受講ノートをデービー卿(これも貧しい出身)に
送ったところ目の付け所がシャープだったので実験助手に採用
されて科学の道に入った。そして40年、電磁誘導や発電機、
電気分解など現在の電磁気学の基礎の大半を築く偉業を為した。
そのファラデーが始めたのが子供向けの科学講座フライデー講
話であーる。それが日本に来たって20周年とか。








 と、一応略歴を述べたが、イギリスではこういう科学講座が
市民の間にしっかりと根付いておるのですぅ。今回はその大本
山、ロイヤル・インスティチュートから所長のスーザン・グリーンフィールド卿の
ご出席を賜り盛大なイベントを催したという次第。このおばさんは
脳科学分野では偉い人ですがパツキンの昔はかなりの美人だった
のかなと思わせる風貌。言う事もシャープですぅ。








1.人にはどーして個性があるのでしょうか?
最新の脳神経科学を駆使して、分かっているとこ分からないとこ
を正直に開示して、しかも自分がこれからやりたいことを述べて
た。こういう真摯さがイイな。狡すからい日本の学界にはない
所かもしれない。意識から記憶などの脳機能・・・シナプスの構造、
脳内タンパク、遺伝子まで10以上の段階を辿ったハイアラーキーの
構造化。多動症やタクシー運転手の海馬構造、フリン効果やfMRI
測定など、このへんはもぎもぎ先生の源流といへる脳科学大本山





 最後に現代的な話題で「ゲーム脳と人類の未来」なんて語った。
一日3時間以上PCをやる人はビジュアル人間になってしまって、感覚的
衝動的になり、抽象概念の欠如、集中力の低下、メタファーの欠如
、内容よりプロセス重視、アイデンティティ脆弱になるという。我が身を
省みて当たっているかも。人類(ホモサピエンス)が誕生してから10万年
、さてこの次の人類は何になるのでせうか?ホモ・デジタルかな?興味
深いですねえ。







 何しろ、脳中心の人間観ですから人間の一生も単純なシナプス(神経
突起)の胎児から幼児、成人と複雑に枝分かれしたシナプスになり、
中年、老年とシナプスが衰えて胎児並に戻るとか。それで脳内ネットは
可塑性があり遺伝子だけでは決まらない環境の影響の方が大きい
というところは頷ける。






 あと、リスク・テイキングは前頭葉の働きで、ここを損傷すると
賭場の若旦那みたいにリスクにのめり込んで破滅するとか。デブの
人もリスク抑制が弱いらしいよ。(これは結果論だね。)







 あと、二人演者がいたけど、もう疲れたから思い出したらまた
後でね。確か量子論の不思議とかだった。これはホントに不思議
なんすよ。あんまり考え杉ると、あっちの世界に逝っちゃいます。
(ビューティフル・マインド)





そんじゃあ、また。どもども。