12月19日(金)上野で博物館な夕べ

こんにちは。雲の多い晴れ。気温ややゆるむ。





上野の森に寄ってきた。かもすぞー、このやろう。で、かもされ
ました。「菌たちが上野の森をかもします」6時からギャラリー
トークっつうのがあって、若手の学者が直接説明してくれるの。






 菌類つうのはキノコとかカビ、酵母などで実は植物より動物に
近いらすい。こういう展示会は展示物によって独特の雰囲気が
あるけど、茸オタクはみんな優しそうだね。ぼくもホダ木に種
コマを打ち込んで椎茸を栽培したことがあるけど、この栽培法は
比較的最近らしい。






 でこの菌類は150万種あると推定されてますが、今発見され
ているのは8万種だから新種の宝庫らしいよ。彗星見つけるより
おもすろいかもしれない。特にカビ類や酵母類は人類と共存して
きた優れものでリトマス試験紙ペニシリンとかの化学物質から
酒、醤油、味噌、みりん、チーズ、パン、ワイン、ビール、焼酎
納豆など食文化には欠かせません。







 きのこも色んなのが展示されてて薬になるのや食用以外に毒を
持ってるものも多いですう。これも昔から人類と共に歩いてきま
した。アルプスの氷河で凍りづけにされてた5000年前の人類
アイスマンの持ち物をしらべたら火打石で火をつける為の乾燥茸
や食糧の茸が出てきたらしい。においの実演もやっていてカビ臭
い臭いの素、1−オクチンー3−オールというのにケイ皮酸メチ
ルというのを少し混ぜるとマツタケのにほいになった。マツタケ
のにほいの素はかびくさかったのだ。








 あと、植物との共生で菌根菌というのがいて植物の80%は
これを持ってるんだって。菌類がなかったら植物も無かったかも
。あと藻類と菌類の共生に地衣類というツンドラのコケみたい
のがあってこれがトナカイの餌になるとか、蘭の一種では逆に
菌類に寄生して栄養を吸い取ってるのがあるとか生命界はもつれ
た網の目のように助け合い持たれ合いのネットーワークを実感。







 共生の成り立ちを見ると、最初から助け合おうなんて美しい
こころ根ぢゃなくって、はげしく競争しているうちに、その結果
が共生に落ち着いたという事みたい。競争して共倒れになった
のは現在存在していない訳だ。やはし自然界は厳しいのだあ!








 帰りに日本館に寄ったら、「平成の玉虫厨子」なんてえのが
再現されてた。法隆寺にあるのと同じで玉虫4800匹を使って
色鮮やか。玉虫くんにはナムナム。関孝和とかの和算の展示も
やっていた。漢数字で書かれた円周率の算法なんてなんか不気味
なものがありますた。これで微積分までやったんだから優れもの。
人間の脳は同じでも記号化による概念操作の効率化で差が出たと
いうところか?







 江戸時代に神社に奉納されてた算額つうのに書かれた問題を
いくつか貰ってきたからこれからトライしてみよ。ではでは。