体系化により理解が促進されるかも

こんばんは。荒れ模様の天候で我が菜園も心配ですぅ。皆さんも
くれぐれもご用心下さいね。好奇心に駆られて出歩かないように。




さて、一般に相即的な関係というのは、変な関係ですが注意すれば
良く見受けられます。一即多 多即一 とかは良く分かりませんが、
「環境によって作られた人間が、逆に環境を作って行く」とか、
「教師は生徒を育てるが、逆に生徒によって教師たらしめられる」とか
「身体は強い意思によって鍛えられるが、意志は体によって支えられる」
「政治家は人々によって選ばれるが、人々は政治に翻弄される」とか
「親は子供たちを作るが、逆に子供たちにより親たらしめられる」とか





中には変な例えもありますが、生物の共生関係なんかもそうかもね。
植物の出すアルカロイドと虫との関係なんかは中々奥が深いです。
最近、メタボロームとかいう植物が作り出す代謝物質の研究が盛んです。
でんぷん、セルロースや脂質、アミノ酸、フラボノイドやアルカロイド
等の2次代謝物質併せて20万種あるといわれてます。(ちなみにヒトの
作る代謝物質は2千種くらい)





このメタボロームの研究には「体系化」という手法が取られてます。
従来の科学の成功は還元主義の徹底によるものとされ、物理は素粒子
化学は分子、生物学は遺伝子とかの構成要素に還元して発展しました。
しかし、最近の生命科学ではこの手法が壁にぶち当たり、生物情報学
(バイオインフォマティクス)等を駆使して体系化した研究が期待されています。





即ち、要素還元主義を乗り越えて、各要素を理解したうえで各要素が
作り出すシステムを総合的に把握しようとの手法です。時間空間的な
変化を捉える多様な測定機器群とゲノムを始めとする膨大なデータ
ベースを統合分析する情報科学との結びつきが植物科学に発展を齎す
のではないかと期待されています。今世紀は、環境やエネルギー問題
、食料や医薬、サプリメント、嗜好品、草花など生活に必要なすべて
に関連する、植物科学の世紀だとも言われます。その鍵は体系化とか。





哲学での体系化の大家はヘーゲルと言われてますが、キルケゴール
「ある思想家が巨大な殿堂を、体系を、全人世と世界史やその他のもの
を包括する体系を築き上げている──ところが、その思想家の個人的な
生活を見てみると、驚くべきことに、彼は自分自身ではこの巨大な、
高い丸天井のついた御殿に住まないで、かたわらの物置小屋か犬小屋か、
あるいは、せいぜい門番小屋に住んでいるという、実におそるべくも
また笑うべきことが発見されるのである」とか実存の見地から批判して
ます。まさに、2ちゃんの厨坊も哲学者も変わらん煽り方だと(微笑。





豚もおだてりゃ山に登る、つうことはあるまいが、屠屡痢の夢は見たく
ないなと、変な観想。ではでは、くれぐれもお気をつけてと。おやすみ。