1月27日(土)クローンと沈殿とは

 今日もまだ極寒の快晴!−2℃〜7℃、24%。北西風やや強し。 マンソンの池が凍って4日目ですがな、もう。





 ワタシとは何か?

 カニクイザルのクローン誕生に成功したと言うニュースあり。中国科学院の報告。約20年前に羊で成功してから、イロエロな哺乳類クローンが誕生したが、とうとうヒトに肉薄してきた。科学技術は、一端できるとなったら必ずやっちゃうから怖ろしい。カズオ・イシグロさんのネバ・レッ・ミー・ゴーの世界はすぐそこに!




 沈殿とは:

 今日ちょっと友人と話していたら、メルロ=ポンティの話になった。そこで「沈殿」ってメタファーを聞いた。人間が生きてきて、その経験が表面には見えないところに沈殿していくんだって。それがイロエロな事が、ごく自然に身に付く作法らしいんだ。ことばだって、運動だって、お絵かきだって、みんなこういう沈殿が積層して身に付くんだ。無意識的に、ごく自然に考え行動する足場になっているんだと。・・・だから、あまり沈殿していない学習、例えば外国語とかは、けっこう無理しないと話せません。沈殿というのは、とても長い時間を要するものなんですね。

 地質学では、膨大な時間を掛けて沈殿した地層を解析して地球の歴史を調べます。沈殿とは、単に個人のことだけではなく、文化や文明のことでもあります。思想の沈殿の枠を超えることは、まさにはっきりと申し上げれば、とても想像力と忍耐を要することだと思いました。