6月12日(日)戦争と日常。

 曇り時々晴れ、昼過ぎ通り雨。18.0℃~26.6℃、55%。5900歩。遠雷が聞こえた。ツバメが高速でスイスイ飛んでいる。虫を捕っているんだね♪

 今日のCOVID状況:都の新規感染者数は1546人で前週より2.4%の減少、重症者数は18人、死亡0人でした。

 

 人はなぜ戦争をするのか:

 養老孟司さんによると、「脳科学で人の暴力性が分かると思ていたが、分からないことが分かった。」と突き放す。「戦争は生物が進化した結果、起きるべくして起きた。」と。しかし「暴力性が激化して戦争を引き起こさないために政治家がいる。暴力で問題を解決するのは簡単だ。だからこそ、政治家が解決の道を必死で考え続けなければいけない。」と、政治の重要性を強調する。

 だが現況はまったく逆で、政治家が率先して戦争を煽ってるんですね。戦争は人類絶滅の絶対悪である!という認識を政治家のみならず、全人類が持てなければ早晩人類は多くの種を道連れに絶滅の道を辿るでしょう。でも生物が持つ根源的な暴力性を押さえうる知性が、そんなに早く身に付くとは思えませんよね。知性が高みに至る前に破壊的絶滅科学技術が身についてしもた不運を嘆きましょう!タハハノハ

 フロイト精神分析学によれば、人間には生の欲動とともに死の欲動があるといふ。後者が戦争の元となる攻撃性を引き起こす。これを他のはけ口に向けることが大切だと述べる。(スポーツとかゲームかな?)アインシュタインとの往復書簡で二人がたどり着いた結論は、「世界の国々が協力して、強大な権力を持つ中央集権組織を作り、利害の対立はこの組織に裁定を委ねる」というものだった。ま、今の国連に実質的な権力を付与したようなものかな?今は戦勝国の拒否権なんかがあって機能しませんが、この仕組みをどのように作るかが鍵かも?

 お互いにいがみ合い憎み合ってたヨーロッパがEUなんてお花畑で平和になったのなら、同じような手順で国際的に拡大できないことはない。がっ、人類にはまず無理筋でしょうね。出来るとしたらAGI(人工汎用知能?)が利害や感情抜きでやるしかあーりまへん。でも、機械に操られるのはダメ絶対という抵抗勢力が現れてオジャンになる未来も見えてきます。つーわけで、現状はお先真っ暗ですね。若い世代はおつむを絞りつくして考えねば、おえんぞなもし。

 養老さんは「目に見える暴力とおなじくらい、経済活動という形のない暴力性にも目を向けるべきだ。」そして、「今回の戦争は、西側経済とプーチン氏の政治権力の衝突、すなわちグローバリズムナショナリズムのぶつかり合いだ」と読み解く。さらに「経済活動の暴力性は、地球環境の破壊にも結び付く」と警告する。

 「(物質的に豊かな生活を求める)経済活動は、環境に負荷を掛け、他国との摩擦を強め引いては戦争を引き起こす。世界は今、我々の日常活動をどのレベルで維持すべきかも問われている。」と。これがSDG’s(持続的開発目標群)なんすが、先進諸国が途上国に圧力を掛けても反発を招くだけ。如何に生活水準を下げれるのかっ!つう殆ど実現不可能な課題に直面しているのは先進諸国なんすよ。それで養老さんは、田舎での自然に戻って質素な生活を取り入れた参勤交代を都会の浪費者に進めておるのでごんす。

 わだすも田舎の空き家を借りて春と秋は自然の中ですごそーかな?なんかとても魅力的に思えます♪大地震が来る前に、ぜひ拠点を作りたいもんですぅ。どもども。