12月8日(水)閉塞成冬(冬気強まり万物閉じ塞がる頃)。意味を論ず。

 終日寒雨しょぼしょぼ。10.6℃~9.1℃、89%。5300歩。低気圧が関東東方海上に停滞し、つべたい雨と北風を呼び込む。

 

 意味とは:人が作り出すものなり。

 意味とは、ナーンセンス!なんて言われないことです。そもそも自然界は中立で人間の価値観を伴う意味なんてあーりまへん。ただ単にあるだけです。意味を問うのは意識の働きです。意味を付与しないと意識が持たないんですね。意識は秩序を体現していますから。

 つうことで「弱毒化して感染力を強めているのはウィルスの生存戦略だっ!」なんて言説は人間の勝手な思い込みです。そもそもウィルスには戦略を考える脳なんてないんですから。単に仕組みとしてそーゆー方向に変化したら感染力が増して、人々の間に残りやすくなったというだけなんすね。

 こりは全ての生物にも共通します。生物は生存戦略をみっちり練って、それを実行しているわけではあーりまへん。イロエロな突然変異であらゆる方向への形質(形態や性質)変化が発生し、そのうちの残りやすい形質が残ったというだけなんすね。こりは人為的なかけ合わせや保護を除きます。人為的に選択すればこの遷移が早まるというだけです。人が介在するとペットでも栽培植物でも凄まじい速さで進化します。

 自然界は膨大な時間をかけてこの選択を自然に行いますから、一見合理的な整合性が保たれているように見えます。それでこの世界はまるで神が作ったようにすべて辻褄が合って意味があるように見えるんですね。

 自然は少しの淘汰圧でも時間を掛ければ整合的に変異していくものです。人間はたかだか100年前後の寿命で、その10倍の1000年といえば歴史的時間感覚です。その10倍が1万年で、その1万年が1万回繰り返して1億年になります。だから生命38億年の歴史は、すっげーながいタイムスケールなんすね。そこんとこよろぴこ。どもども。