6月19日(土)相思相愛の間柄も進化の偶然から。

 終日細雨しとしと降ったりやんだり。19.2℃~23.1℃、92%。3900歩。すずすい。

 

 虫と植物とは:

 昆虫と被子植物(花が咲く植物?)は数億年の時間を掛けて共進化してきました。植物はなにもしないのかっつうとさに非ず。。。植物側からも積極的に昆虫に働きかけているんすねぇ♪

 例えば昆虫の幼虫(あおむしなど)などに食べられるキャベツなどのアブラナ属は、虫の種類に応じて違う化学物質を放出して、その種類の幼虫を食べる寄生バチを誘引します。虫の側では食物の奪い合いが起きないように、ある決まった植物だけに産卵します。これで蓼食う虫も好き好きになります。でも時には間違って違う食草に産卵することもあるから生物はおもすろい♪

 昆虫には五感がありますが、植物には精密な化学物質製造工場があって、それを交信に使います。昆虫は視覚が発達していて、それで異性や花を見分けますが、植物はそれを利用して異性に似た花を咲かせて昆虫を誘引したりします。虫は視覚や嗅覚を使って蜜のある花を捜します。また虫は前足にある味覚器官をつかって、産卵する植物を確認します。

 もちろん虫は触覚も使います。幼虫がさなぎになるときにざらざらした幹だと茶色になり、つるつるした葉や茎だと緑色になって、天敵に見つからないような保護色に変わります。また蝶の中には植物の毒を体内に蓄積し天敵に備えるというのもあるようです。

 調べてたらおもすろいのが見つかった→「カンコノキ属は、その花粉媒介をホソガ科ハナホソガ属 Epicephala のに依存していることが明らかとなっている。しかも、カンコノキ属の各種は、それぞれ特異的に1種のハナホソガ属の種と絶対送粉共生関係にある。このガが活動する夜間、カンコノキ属の花は特定の匂いを出し、それを頼りに対応するハナホソガが花に飛来する。このガの幼虫は種子食で、該当のカンコノキ属の種子を食べる。更にガの雌成虫は幼虫の餌を確保するために、その口吻を用いて雄花では能動的に花粉を集め、雌花では受粉させるように振る舞うという。つまりハナホソガは餌をカンコノキのみに依存し、カンコノキはハナホソガだけに受粉を依存する。ガの幼虫は必ず種子の半分以上を食べ残し、これによってカンコノキも種子を残すことが出来る。」・・・カンコノキの雌花は通常6個の種子を付けるが、ハナホソガはそこに卵を1つしか産まないと言ふ。そして生まれた幼虫は2個の種子を食べるから残りの4個は無事である。たまたま欲張ったハナホソガが2個以上卵を産み付けると、カンコノキはそれを嫌って雌花全体を落としてしまうんだと。それでだんだんハナホソガは1つしか卵を産まないように進化しましたのだ。

 このような複雑かつ精巧な仕組みが巧まずして進化してきたのは、偶然を契機とした膨大な時間の働きであることは明らかであーる!ジャンジャン