5月16日(日)真贋とは何か?

 概ね曇り、ときどきパラパラ。22.4℃~18.3℃、63%。

 このところ出来るだけ密はさけて暮らしてますが、体重が増えたのと筋肉が落ちたのとで、かなーりフレイル気味ですぅ。緊急事態が終わったらプールに行こうと思たです。

 

 モノホンとは:

 偽物ではないものであーる。でもこれを証明するのは大変なんですぅ。最近は模写の技術も向上して、ちょっと見では判断が付かなくて、X線で透視したり材料を分析したり技法を細かく調べたりとかなーり鑑定技術を要するようになりました。これは名画に莫大な値がつくようになったからです。

 絵画や彫刻を見て普通に感動しているだけではダメなんすね。ちゃんとした鑑定書がないとオークションに出品できません。一方、ディジタルアートは原理的にいくらでもコピーできますが、これのNFT(ノン・ファンジブル・トークン)というブロックチェーンを使った「本物のしるし」みたいなものを付けてオークションで高額取引できるようになったんだと。

 版画とかリトグラフも原理的にはいくらでも摺れますが、値崩れするので枚数を押さえたりするのも希少価値の経済原理です。公共の福祉から見れば、たくさん刷ってたくさんの人々を楽しませた方が良いと思いますが、芸術作品が経済的価値を担わされると、そーも行きません。

 人々に感動を与えるのは芸術的価値であって、経済的な価値ではないとすれば、原作どーりに再現した偽物でもいーだろうという意見もあります。現に四国の大塚国際美術館では、世界各国の有名美術館の展示品を陶板に焼き付けて再現し、3000円以上の入館料で流行っているとか。これは永遠に色もあせないから芸術の保存にはいいですね。

 このように真贋というのは何に価値を置くかで変わってくる気がします。ときどきTVでやってる真贋を判定する格付け番組でも、ほとんどの芸能人は誤った判定をしているから、値段が高いというオーラが価値の大半を担っているのかも知れませんね。タハハ