5月12日(水)朔。旧衣更え。統計はその前提に注意せよ、とは。

 薄晴れ、昼過ぎから曇り。15.3℃~21.2℃、41%。4600歩。桜前線が北海道から抜ける頃、梅雨前線が忍び寄ると。そろそろ夏鳥が渡ってくる頃かな?

 

 異常気象とは:

 平常からかけ離れた気象現象を異常気象と云ふ。いささかトートロジー的な定義ではあるが、人は過去の災害は忘れてのほほんと生きるように作られているから、これはやむを得ない。(たまには杞憂の人もいますが。)

 でも明治になって近代的な観測が始まってから高々150年、現代的な観測網アメダスが整備されてから50年くらいのデータですから、有史以来の時間から見れば屁みたいなもんです。だから観測史上初の豪雨とかいっても、その言葉ほどの異常ではないのかも知れません。

 このところ豪雨や豪雪、強風や洪水などがあると何でも異常気象のせいにしますが、じつはそれほどの異常ではないのかもしれませんね。逆に高々観測以来の数値で地震津波を甘く見て、史実をおろそかにしたのが福島原発の事故です。人は自分たちに都合のいい事実だけを見がちですから、バイアスを少なくして、できるだけフラットに見る訓練が必要でしょう。特にコロナと五輪開催に際しては格段の注意を要します。

 気候変動に関しても、温暖化ガス(CO2)が悪者にされ、中でも化石燃料の消費が問題にされますが、本当は化石になる前の熱帯雨林の減少の方が大問題だと思います。こちらは直接的に環境破壊や生物絶滅に関わりますから。炭素税とか排出権取引と言ってる間に、森が無くなって砂漠になっちまったら気候変動どころではあーりまへん。ゾヨゾヨ