11月16日(月)亥の子。お金とはまことに不思議なものです。

 今日も白っぽい快晴!9.1℃~21.4℃、52%。朝湯に行ってきた。昼間は暖か。

 

 格差解消とは:宵越しのかねは持たねー!かな?

 格差とは平等では無い事である。すかす平等なら格差はないのかっつうと、そりは対象によりまふ。賃金は平等でも、使い方が派手だとすぐに貧乏になりまふ。この世界のすべてにおいて平等にでけるのか?っつうとそりはでけまへん。それはつまり濃淡のないのっぺらぼうな世界ということですから、無いとおんなじなんすね。

 現代世界で一番問題となっているお金の格差に関しては、理論的に考えてそれをちゃんと実行できればかなーり格差を縮小できるでしょう。でもゼロは無理です。それに”ちゃんと実行する”と言うところにも大きな壁があります。個人の利害すなわち「欲」というものの制御が極めて困難だからです。

 今世界各地で実証実験が開始されているベイシックインカムが作動すれば、これはかなり格差縮小に近づく可能性があります。しかし、そもそも資本主義というのが、かねがかねを生むという、資本の拡大再生産システムですから欲望のシステムと言ってもいいでしょう。これは資本主義の本質ですから、改善レベルではとても覆せません。

 まったく新しい経済システムが必要とされる所以です。しかし人間とか社会といった複雑系が絡むシステムですから、単純化したモデルではとても構築できるものではありません。そう、今でもあまり当たらない気象予測や地震予測を更に複雑化したシステムが必要とされるでしょう。だから生命の進化と同じように新しいことをイロエロと試しながら、徐々に進展していくしかナインですね。

 格差が拡がる要因の一つには貨幣の貯蔵可能という性質があります。農耕牧畜以来、穀物や家畜を蓄えることが富の偏在を生み、それを貨幣が効率的(あまり場所を取らないで)に行えるようになりました。それが今では通貨取引や金融資産などで自己増殖するようになりました。これらは全て貯蔵可能性から派生したものです。

 それで今、貨幣の交換可能性を期間限定に制限して、その貯蔵性を制限しようという地域通貨的な実験が始められました。地元でしか使えないし期間限定のハッピー買い物券なんてそんな類ですね。これをもっとシステマティックに生産者と消費者を直接結び付けるような、物々交換機能を付与したような仮想通貨が実証段階に入ったとか。

 もともとやってみなければ効果が分からないという社会実験ですから、前述の通りながーい目でみて、じっくりと育てていくことが極めて(めっちゃ)大切だと思いますのだ。そこんとこヨロピコ。

 江戸っ子の「宵越しの銭は持たねえ!」という心意気が、案外当時の世界最大都市を持たせた秘訣かも知れんですねィ。テヤンデー!