7月25日(土)屁理屈の系譜。

 曇りのち時々雨。24℃~27℃、90%。普通に夏日だが湿気が多く、蒸し蒸し。

 

 可謬主義とは:なんで?どーして?の連鎖。

 平たく言えば、「間違えてもええよ」つうようなもんだす。「知識が常に確実であることは不可能だから、知識についてのあらゆる主張は原理的に誤る可能性がある」と主張する。ただし、謝る可能性があるからといって知識を捨て去る(懐疑論)ことは否定する。誤りはそれを認識することによりどんどん修正することができる、と前向きにとらえるのである。そして実用的には、「それぞれは誤りうるけど、みんなで原理的に考えて行ったら同じようになるよね?」という方法論的信念により、可謬主義でも共有できる知識は得られると主張する。ま、極めて素敵にフレキシブルですから、おらは大好きさ。

 

 関連してミュンヒハウゼンのトリレンマ

 これはほら吹き男爵(ミュンヒハウゼン男爵)の三刀論法といい、三つを同時に満たすことができなディレンマをさす。1.根拠を次々に求める無限後退、2.行きついた公理や原理自体には根拠がない、3.根拠がどこかで最初のものに戻るとループを形成し循環論法に陥り無効、つうように根拠による基礎づけは困難である。どこかで形而上学的超越者(例えば神)に根拠を求めればそれは収束するが、最早宗教である。