7月3日(金)足元を見ずに願望のみで走り出すと必ず転びます。

 概ね曇り、一時薄日、夕方から雨。23℃~29℃、63%。10500歩。

 

 コロナ備忘:COVID-19のやっかいなところ。

 今日の東京は新規感染者124人と増え続けております。夏場に入って再燃の兆しあり。インフルエンザと違って冬季に流行る季節性はなさそうです。現在までに分かっていることを備忘するなり。

 インフルは上気道粘膜感染なので肺炎に至ることはまれですが、SARSは上気道から肺で増殖し重症化した。COVID-19は肺で増え重篤化すると共に腸など消化管でも増えるので不顕性が多くなる。唾液から食品に着いても感染するので季節性が薄いと言えます。また飲み会や会食で唾液が飛ぶと感染が拡がりやすいと言えるです。

 インフルもSARSもCOVID-19もRNAウィルスなので変異が激しく、免疫獲得が難しい原因と言えます。それゆえ、必然的にワクチンによる免疫獲得も難しいと言えます。「溺れる者は藁をも掴む」の例えのように、各国政府はコロナワクチンに血道を上げておりますが、願望と現実は厳然と区別しないとアブハチ取らず。

 ワクチンで抗体を作ることはできますが、その抗体が必ずしも疫を免ずる(免疫)とは限りません。特にウィルスの変異が激しかったりすると、ADE(Antibody Dependent Enhancement)という現象が生じて、却って症状を強めて悪化してしまうとか。自然免疫はイロエロな抗原に対してイロエロな抗体を作って総合的に免疫しますが、ワクチンはターゲットの抗原に合わせた抗体を大量に作るので、外れると上記の副作用を生じます。

 鍵と鍵穴という単純モデルから脱し、高次構造を複合的に抑えるという、洗練された手法が要求されます。これは時間が掛かります。「急がば回れ(緊急の時こそ丁寧に!)」という冷静かつ科学的な態度が今こそ必要な時はないでしょう。現実を直視しないで願望だけに基づいた施策はろくな結果をもたらさなかった、というのは歴史的事実です。ども。