5月18日(月)新型「自然に帰れ」とは。

 曇りのち細雨しとしと。19℃~20℃、79%。気温は低め安定。今夜から朝にかけて豪雨の予報、台風1号が崩れた低気圧?8500歩。

 

 パンデミック異聞:

 百年ほど前に世界中で流行ったスペイン風邪では約5000万人が亡くなったと言われておりますが、日本でも40万人が亡くなりました。芥川龍之介スペイン風邪に2回も罹患して苦しんだと言ひます。このときに芥川の実父が罹って亡くなっております。

 1900年頃からヨーロッパではインフルエンザが流行り始め、日本に何回も到達し被害を与えました。その頃ロンドンに留学していた漱石の周りでも何人かの知人が罹患して、亡くなったりしましたが幸い漱石は罹らなかったようです。でも、その時の経験が小説の中に良く出てくるのは、余程印象が強かったのでしょう。

 今の新型コロナと同じように風邪がすぐに肺炎に移行して重症化し、あっという間に亡くなったそうです。関取も集団感染して大勢亡くなったため、相撲風邪と呼ばれたりしました。変異したてで抗体のない時の猛威は、今の新型コロナと変わりませんが、その内に免疫の増加により馴染んできて、普通の風邪になり社会に溶け込みます。

 このように見てくると、パンデミックは都市化した人類文明の宿痾とも言えるでせう。テレワークが定着したら、日本ももう少し地方に分散して、自然の中でゆったりと暮らした方がええかもね。多少効率は落ちますが、人間は効率のために生きているのではあーりまへん。人間がしやわせになるために、効率があるのです。目的-手段交差があらゆる局面で起きている今日、自然への復帰は一考に値するのではないでしょうか。どもども。

 追想:昔、米国によく行っていたときに聞いた話ですが、一人でできるような高級言語FORTRANとかLISP,PROLOGとか)の開発者は、ネットを介して別荘のような自然の中で仕事しているんだ、と聞いて羨ましかった記憶があります。日本ではぜんぜん流行りませんでしたが。