4月27日(月)非常事態に極めて弱い国民性?

 薄曇り、午後から弱雨降ったり止んだり。11℃~18℃、51%。蟄居謹慎中。

 

 自然主義的誤謬とは:事実を以って当為と成すことなり。

 人間がやりがちなことの一つに、、、自然主義的誤謬というものがあります。これは事実や現実を重視するあまり、やるべきこと(当為)がそれに束縛されてしまうことですね。地に足がついた施策には、(あまりにも理想的なことばかり追い求めるよりも)現実を重視する方が有効なこともあります。

 一方、非常事態でこれをやられると、現状に縛られた施策しか打てずに、事態が手遅れになり悪化してしまうことも多いです。まず、あるべき姿を想定して、現実をそれに近づけるように行動しないと、対策が後手後手に回ってしまいます。

 日本のコロナ対策は、まさにこの誤謬を絵にかいたようなもので、当初のPCR検査設備は国営限定施設でごく少数しか対応できずに多くの不顕性感染者を見逃してしまいました。軽症者用の施設が無く、その準備も遅れたので、これも他国に較べれば大きく出遅れたといえるでしょう。これらが相まって現状に合わせて対策をしている内は、検査数がけた違いに低い数字にならざるを得ませんでした。(この傾向は未だに続いています。)これでは感染のデータが全くつかめず、情報のないまま突っ走るしかできません。その結果、コロナで行き倒れになる患者も多出しました。

 まったく新しい発想で、全く新しい施策を考えるという志向が皆無で、現状の資源に合わせたセコイ対策しかできなくなった、極めてセコイ政府を持った不幸とは!トホホホホ