3月23日(月)公衆衛生識者の言を備忘。

 概ね曇り、一時雨夕方少し陽ざし。8℃~14℃、43%。もうダウンジャケットやコートとか冬物はしまえるかな?

 

 備忘:新コロナとインフルエンザ、SARSの違い。

 NIHの峰氏によれば、新コロナウィルスはインフルの感染のしやすさとSARSの重症化しやすさという悪いところを持ち合わせたしぶといウィルスだという。すなわち鼻や喉に着きやすく肺の奥でも増殖すると。ハレハレ

 老若で症状が異なるのは、免疫反応性の違いだと推測できる。コロナやインフルは高齢者が重症化しやすいが、逆に水疱瘡などは幼年が発症する。新薬は創薬よりも既存薬のスイッチが早いが、HIV薬などSARSの経験を生かしたシミュレーションが中国で進んでいる。支持療法として酸素吸引、陽圧、人工呼吸器、エクモ(人工心肺)があり、この間に体力が持てば治癒する。余力の少ない高齢者や生活習慣病の人は免疫が回復しない場合がある。一端治癒したあとの再燃もありえる。

 コロナはRNAウィルスだから変異しやすい。そのため薬やワクチンは突起のヘッドでなく、変異しにくいスポークをターゲットにしている。感染力は鼻水にウィルスが多く含まれることに起因する。それがくしゃみや咳やお喋りで飛散したり、手について伝染する。

 なぜ冬に多いのか?は乾燥で喉の状態が悪化と室内換気や籠るという2つの原因が考えられる。熱帯でも多いのは過冷房や室内の影響か?集会、イベント、外出自粛、封鎖は感染のピークを押さえて、その間に支持機器を増産し体制を整えるための時間を捻出する効果があり、その結果死亡率(致死率ではない)を下げることができるが、だらだらと感染期間が長くなる。SARSは押さえ込みに成功し短期間で収束したが、2009年の新型インフルではピークを押さえる戦略を取ったので今でもだらだら感染は続いている。新コロナの場合も社会の受容(落ち着き?)と新薬、ワクチンの効果が出た時が収束と言えるが感染は完璧には抑えられない。時期は1~2年後?

 新型インフルと新型コロナの違いは社会状況にもよる。2009年の新型インフルと較べて、今はスマフォやSNS,それにメディアの煽りが激しく社会がなかなか落ち着けない。騒ぎ過ぎのインフォデミックとも言えます。

 対策は自粛ガイドラインの通り:集まる、近接で声や歌、換気不足を避けること。野外やアミューズメントランド、席を離した観劇などはリスクが低いが、接触感染防止で手すりなど触るところや手指の消毒はマメにやること(施設側も個人側も)。また症状のある人(咳やくしゃみ、鼻水など)の入場禁止を厳格に実施する事。感染のしやすさは老若一緒です。症状が異なるだけです。以上に気を付けながら渡航制限や自粛を順次緩和していくのも経済破綻を最小に抑えるためには重要です。いじょ、備忘まで。