9月12日(木)無意識こそが個性である、意識は時に演じてしまいます。

 もくもく雲の多い晴れ、夕方から曇り。24℃~29℃、56%。風に秋の気配が感じられる1日♪もう、猛暑日は去ったのか?そーなのか?中秋の名月イブ♪スウィミングだん♪

 

 自覚できない自動的な脳の働きとは:潜在脳機能。

 NTTスポーツ脳科学プロジェクトではトップアスリートの潜在脳を解明しようと、一流スポーツマンの生体情報や運動を計測して、脳の情報処理メカニズムを分析してまふ。サッカー、野球やソフトボール、更には近頃流行のeスポーツなどで、トップレベルの人と一歩及ばない人のデータを比較して、アスリートの脳機能の違いが明らかになってきましたのだ。

 その一部は、・トップの人は脳の活動野が狭く効率的に使っているが、及ばない人は活動野が広く効率的ではない、・トップは空間把握の運動野領域が広い、などの特徴がfMRIで明らかになった。

 一方、野球投手の例では投球の際の指離れの形が自分が意識した動作と、高速画像を分析した結果が異なっていることが多い。これは意識が後付で、実際の無意識動作を思い込みによって修正しているためらすいのだ。

 また、バッターの例では、「ボールをよく見て打て」と言われ、実際自分もボールを最後まで見て打っていると思い込んでいる。がっ、眼球や首の動きのデータとボールの軌跡を重なり合わせると、最後の0.1~0.2秒ではどんな名打者でもボールから目が離れている。では視線はどこへ行くのかっつうと潜在脳が予測したボールの未来の位置に先に飛んで行くと言ふ。その予測の精度が名選手とヘボを分けてるんすね。

 ストレート(速い)とチェンジアップ(遅い)を投手の投球フォームを機械で分析しても差が分からないが、名選手は潜在脳でそれが無意識下で分かって打撃開始点を微妙にずらしてるんだって。機械よりか人間の方が優れてるってのは職人の世界では良くありますが、野球の職人もその例外ではあーりまへんぞな!自分でも分からないけど無自覚的にできると。なんかサブリミナル効果みたいですが、人間の潜在脳機能にはまだまだ不思議な可能性が残されてますねィ。AIなんかには決して負けまへんがな。ホムホム

 とは言え名人の潜在脳をどーやって他の人に伝えるのか?というところには大きな課題があります。何しろ本人にも明示的には分からないんですから。「ビュっときた球をガッと打つんだ!」という長嶋監督の指導は松井秀樹くらいにしか伝わりませんよね。個人個人によって身体も脳も特性がことなりますから、名人のデータを一律に使えるわけでもありません。でも、VR(ヴァーチャルリアリティ)や感覚フィードバック、ウェアラブルセンサ、コンピュータヴィジョン、などのディジタル機器を活用して、潜在脳を個別に調律しイップスなどを改善する成果が徐々に出始めているそーです。ホムホム