9月5日(木)足の引っ張り合いで、つるんで落ちていく悪寒。

 晴れときどき曇り。23℃~30℃、64%。このところ夏バテぎみで、色んなお誘いは断っている。

 

 相対化の悪:一つの例示。

 日本の世相が悪化の一途をたどっている一因には学力観があると思います。学力があるレベルに達したと判定されれば合格するという絶対評価ではなくして、全体のどれくらいの位置にあるのかっつう相対評価に舵を切った後に世相の乱れが観察できます。所謂一つの受験界における、学力偏差値の導入ですね。

 これはある人の学力が母集団のどれくらいの位置につけているかを数値化したものですから、自分がいくら良い点数を取っても他の人がもっと良い成績を上げれば偏差値は下がってしまいます。これから生じる現象の一つが、いわゆる足の引っ張り合いですね。みんなで協力して能力を高めるよりも、出し抜いてやろうという性向です。

 先日スーパーで「誰にも教えたくない冷やし中華」なんて袋に書いてあるのが売っていました。普通は(普通てなんや?)「とても美味しいからみんなに教えたい♪」なんじゃないんかな?家庭教師のトライのCMでもアルプスの少女ハイジに相手を出し抜くような変なキャラをやらせてるしね。

 こういうのが積み重なって、共生よりも競争ってな殺伐としたふいんき(なぜか変換でけない)を醸し出してまふ。席は譲らない、道も譲らない、いやむしろ席は2つ占有する、道を通る人を邪魔する、高速道では煽る、追い抜き車線をゆっくり走る、などなど・・・枚挙に暇がありませんです。ハイ

 みんなで助け合って、お互いが能力を高め合うという教育が根付かないと、大変なことになりますよっと。そう幕末の頃の各藩の私塾や寺子屋みたいに。