6月19日(水)ちょっと残念な世相とは。

 白っぽい靄晴れ。19℃~29℃、55%。夜道を歩いていると、クチナシのとてもいい匂いに直撃されます。

 

 

 数字信仰:これは官僚の騙しのテクニック。

 秋田のミサイル迎撃基地候補の騒動ってのがニュースになってました。山の高さを4倍に見積もって、これはすぐにバレましたが普通は仰角とかの数字になるとなかなか分からないものです。半導体の耐用年数は担当者の停年退官までの期間で決められる、なんつう官庁伝説もありまひた。

 健康寿命とか平均寿命ってもの統計数字されるとつい信じちゃいます。なんでも数字にして、これこれの経済効果は○○○億円とか言いますが、これらは全て机上の空論です。根拠が殆ど無い、いわゆる一つの言った者勝ちですね。

 また逆に、これこれをやるとxxx億円削減でける、なんつうのもけっこう眉唾が多いです。例えば、健康診断で早期発見すれば医療費が大幅に削減できるとか、生活習慣病を改善すれば介護費用が大幅に減少する、ってなのはほとんど嘘です。長く生きてりゃ、それだけ費用は嵩むってのが経済原則です。でも費用を減らすのが究極の目的ではなく、健康な生活をできるだけ長く続けるってのが目標なら、それはそれで意味のあることなんす。

 資本主義市場社会に生きてると、人がお金に使われてるのか、人がお金を使ってるのか、ときどき分からなくなりますね。医療費や介護費は大幅に削減できたけど、人々はあんまし幸福じゃなかったとか。会社を生き延びさせるために、あらゆる費用を削って人員も削減していったら、最後は残務整理する役員が1人だけ残った存続会社になったりとか。世の中、時折手段であったものがいつの間にか目的に変じていることが多いから、諸君も注意のことよ。どもども。