3月16日(土)菜虫化蝶(なむしちょうとかす)。過剰反応と無関心の狭間にて。

玉虫備忘録:

 概ね薄曇り、時折小雨ぱらぱら。6℃~14℃、52%。花粉多い。

 

不安とは:

 先の見えないとき、あるいは正体のはっきりしないものに対して、不安が起きやすいと言ふ。人は不安と無根拠を感じると、絶対的な権威に縋って自己安定化を図ります。多様なもの様々なものが特殊なものへと収束し、それが絶対化されます。

 不安がつのると、それは正常な判断力を麻痺させ、保守的な傾向へとバイアスが掛かります。特に大事故、大災害などで死への不安が増すと、仲間内での共感(絆?)が高まる一方、人々が保守化して民族主義国粋主義が勃興し、排外的になるという。これらは人類の長い進化の過程で、部族の団結により危機を乗り切った結果であろうか?

 小賢しくも陰険な知恵者は、わざと不安を煽って全体主義に導くことは、洋の東西を問わず行われてきました(cf.ゲーリングの言及など。Jアラートで小学生を道端に伏せさせるも?)。また、ある研究では保守的(右寄り?)な人とリベラル(左寄り?)な人の脳を統計的に調べたら、右寄りな群では右脳の恐怖を感じる部位が活性化しやすく、左寄りな群では左脳の楽観的な部位が活性化しやすかったとか。枯れすすきにお化けを見るような疑心暗鬼が、争いを加速すると言えるでしょう。ジャン・・・でも、誰も気が付かない内に、拉致問題が潜在化していたのは確かですから、正当な用心はするべきなんでしょうね。ども。