2月19日(火)雨水(うすい)、雨水がぬるみ草木が芽吹く頃。

玉虫備忘録:

 曇りときどき雨、夜に入り雨本格化。6℃~12℃、50%。ちょうど良いお湿り。確定申告を仕上げた。明日持っていこう。

 

 

 

言葉が隠すもの:

 生物は感覚、知覚のリミットによりこの世界のすべてを把握することは不可能です。人間は更に錯視、錯覚により外界を都合よくモディファイします。また時には幻想、妄想が起きたりします。このようにこの世界の真の姿は我々の前に現前するのは不可能なんすね。これを不可知論と言います。でも、生きていくにはこの方が都合がいいんです。この世界の森羅万象をすべて認識できたら、神ならぬ人間はパンクしてしまいます。ども。・・・そして更に人間は、その主観の殻から抜け出すために、心の理論(他者の心を推測できる機能)を発達させ、言語によるコミュニケーションを獲得しました。言語とは、外界を区別(差異?)してそれに記号を与えることですが、その概念は頭の中の実体なんですね。すなわち外界の現実を切り取って頭に浮かんだものですから、個人や社会や文化によって、かなーり異なります。言葉は思考や会話にとても便利なものですが、その成り立ちから本質的に現実を覆い隠す構造を持っております。その辺を初めて考察したのがソシュールの一般言語学講義でした。ここから構造主義哲学がスタートしたといっても過言ではないでせう。でも、ism(語尾について主義を表す)はalcoholismみたいに中毒も意味するから、あんまし凝り固まっては頭の毒でがんすよ。ども。