7月4日(火) 日本すごいぜ!

 曇り、夜雨。26℃〜30℃、58%。豆颱風が各地に豪雨をもたらしつつ、スピードを増して本州南岸を通過中。ホゲッ あっ、プールだん!





 日本がアジアに伝えたいこと:橋爪大三郎社会学者)

 最近流行りの日本凄いぜ!の一環かと思たですが、中味はありました。ここ20年の経済低迷により自信を無くした日本人は、徒に自慢ばかりするようになりまひた。劣等感の裏返しといってもイイでしょう。ま、明治の頃も、チンギスハーンは義経だっちゅう説が流行りましたが。

 以下、氏の説:維新でなぜ日本だけが西洋文明をいち早く取り入れることがでけたのか?つう分析です。世界は大きく分けると、キリスト教文明、イスラム文明、ヒンドゥー文明、儒教文明の4つの文明圏から成ると。そして産業革命以後、キリスト教文明が世界標準(科学、資本主義、民主主義など)生み出して世界を席巻しました。他の文明圏は、その世界標準(押し付けられた普遍?)を受容するのに苦労している。では何故、他の文明圏では例外的に日本だけが、その世界標準をスムースに受け入れることができたのかっ?興味が湧きますねィ。

 その鍵を橋爪は「空気」と読んだっ。「空気」とは、その場にいる人々を支配する「合意の絶対性」のことなんですぅ。また「空気」は正当性をも創出します。(赤信号、皆で渡れば怖くない。と)・・・そしてこの「空気」がキリスト教文明の「精霊」に相当するんだと。精霊とは、神の働きとしての人間の精神作用のことで、三位一体説では父と子(キリスト)から出る神のわざが人間に働く精神活動そのものを指す。会議の場に精霊が宿り、その決定を正当化し、その絶対性は人間を超えているとされます。そしてその精霊が、ドグマを生み、教会、神学、科学、主権国家を生んだとされる。しかし、ユダヤ教イスラム教には精霊の考え方は無いと。

 そして日本の「空気」がこの精霊と同じような働きをしたのではないか、と結論する。村社会も企業も空気で動き、空気で正当化される。更に漢字を仮名に組み込んだ表意・表音文があったし、自作農を主体とするムラの運命共同体が勤勉、道徳、合意形成、法規範の単位となったんであーる!すなわちキリスト教文明の普遍思想を「空気」を介して受け入れ、封建制から集権国家に再編し、文明開化に接続でけたんだすぅ。しかしてこういう条件のなかったアジア諸国は普遍思想を受け入れられなかったと。・・・ま、「空気」をかな〜りポジティブに捉まえた牽強付会な説にも見えますが、一理はある。

 すかす西欧普遍思想によるグーローバル化にはネガティブな面も多いです。後発諸国は、先進国の科学技術とハンデなしで勝負させられ負け組に陥りやすいです。また資源のない国は、単純労働力とその人口増の負のスパイラルに陥り、市場原理と自由貿易下では、ODAや人道援助だけでは抜け出せない。・・・そこで日本の「空気」で培った、教育→科学技術、ものづくり→ビジネス、などのノウハウをアジア諸国に上手く移転できればプラスのスパイラルに乗せることができるかもしれない!以上、氏の説。



 つうような主旨の話しでした。でも、こういうのは既に日本の企業が中国、韓国、臺灣、東南アジアにやってきたことで、既に世界の生産拠点になっちまってまふ。・・・むしろ今の日本はデモクラシーってものを失いつつあるから、アジア諸国、特に台湾や香港などから、おせーてもらった方がエエんじゃね?とか思いますただ。ジャン