6月26日(月)菖蒲華(あやめはなさく)、花菖蒲の花が咲く頃

 概ね薄曇り。22℃〜25℃、70%。ノルディック・ウォーキングー。





 組織とは(その2):生成と消滅

 組織とは本来、その成員たちがある目的を持って集まり、一人だけでは為し難いその目的を効率よく達成するために作ったものであるはず。組織の草創期は、みなその目的をしっかりと把握し、力を合わせて鋭意努力します。立ち上げが上手く行くと、そのあと組織はだんだん成長して行きます。成員もどんどん増えてきて、その大勢の人々を効率よく動かすために、管理部門の導入が始まります。組織が更に大きくなると、管理する部門も大きくなり、専門化され細分化されます。そうすると管理の為の文書が指数関数的に増大し、部門間を飛び交うようになります。このまで来ると、もう組織は生き物のように自身の維持、温存が他の目的を大きく凌駕するようになります。組織本来の目的を遂行すべき人々の仕事も、そのかなりの部分が、組織を維持するための業務で浸食されるようになります。そして最終的には→「組織は、その組織を維持・管理するために、その資源の大部分を使用するようになり、消滅すると。」

 これを避けるため、大企業などでは事業部制や社内分社化などで管理スパンの拡大を防ごうとしますが、最終的には会社自体を分割して生き残ろうとします。すかす国や自治体など親方日の丸でつぶれない組織は、際限なく不効率に陥りながらも存続する例が良く見られます。

 ex1)大学、研究機関など:学問の研究や教育よりも申請や計画、報告などの文書管理業務に腐心し、本来の主旨が犠牲にされます。
 ex2)国家:国家を維持するためと称して、維持するに値しない国に変身する。(全体主義軍国主義警察国家、恐怖国家)
 ex3)ブラック経済:短期的利益を求めて、従業員の福祉を犠牲にする。つまり「経世済民」が忘れられるわけですぅ。