概ね曇り。朝のうち雨残るも、夕方薄日射す。4℃〜7℃、64%。北風が冷たい。
シャーロック・ホームズに関する色々な研究を行うディレッタントたちを指す。ホームズの伝記も多数出版されています。作品の中の事件の詳細や、ホームズ、ワトソンの履歴、趣味、性別、結婚歴など何でも研究します。今日会ったシャーロキアンの人は、ホームズが生きていた時代（夏目漱石や南方熊楠と同じ？）のビクトリア朝の研究をしてました。中でもガス灯の研究に関しては右に出る者はいないとゆわれるオタクですぅ♪この時期は、獣脂蝋燭から白熱電灯に移行する時期で、ガス灯がメジャーだった時代です。
ホームズの思考法はアブダクション（仮説的推論）と呼ばれ、インダクション（帰納）ともディダクション（演繹）とも異なるものです。アブダクションとは、１．Aが観察された。２．Hと仮定するとAがうまく説明できる。３．（おそらく）Hである。つうような3段階を経て結論を得る方法です。シャーロックは現場に残された一つの帽子から、この方法で帽子を被っていた男の詳細な特徴を推理します。そう、この男がまだガス灯も使っていない古い建物に住んでいることも。
作者のアーサー・コナン・ドイルは妖精の実在を信じていたスピリチュアリズムの信奉者だったですが、このようなロマンチックな一面がホームズにも投影していたと言えるでしょう。ガス灯に話を戻すと、明治時代のTVドラマにも良くガス灯が出てきますが、青い炎のが多いです。これは間違い！ガスは完全燃焼させると青い炎で光も強くナインですぅ。少し空気を押さえて不完全燃焼させると、燃焼エネルギーが光になって黄白色に輝きます。これが裸火灯で魚尾型と蝙蝠型があります。また炎色反応でリチウム（赤）、ナトリウム（黄）、カリウム（紫）などを混ぜると花ガスで綺麗なネオンも作れます。1812年にロンドンで初めてガス灯が使われましたが、1881年にはガスマントルというのが発明されて、これをガスの出口にかぶせると輝度が上がります。また黄白色というのはフォグランプと同様に霧の多いロンドンでも見通しが良くなるんですね。
日本では明治5年（1872年）に横浜で最初のガス灯が灯りました。2年後の明治7年（1874年）には東京銀座にもガス灯が設置されました。今でも銀座三丁目や新宿区役所でガス灯を見ることができますよ。さてガス灯を思い出しながら「シャーロック・ホームズの冒険」でも読み直してみようかな。ﾎﾑﾎﾑ
しかしいくら正確な推理をしても、知らぬ存ぜぬの一点張りで、記憶と言語を無効化されちゃえば、いくらホームズといえども敵わないかもしれないな？「その指摘は全く当たりません！」とか「オルタナティブ・ファクツ（別の事実）」とか強弁する人が世界中に出てきましたからねィ。はぁ〜、っと。
反知性主義の世界：
インテリ対マッチョの対立ってのは結構普遍性のある対立だと思います。古くは秦の始皇帝の焚書坑儒から毛沢東のインテリ下放やポルポトの都市住民虐殺など数多の例が見られます。そして最近は日本のネトウヨ政権やどなるぞ・トランプさん、欧州でも各国でナショナリストの差別主義政党が票を伸ばしておりまふ。ﾊﾚﾊﾚ 中道左派や中道右派など従来のエリートたちが凋落し、右でも左でも急進的な政党が伸びたクン。これはやはし、グローバル化による中間層の減少と格差拡大によるところが大きいでしょう。貧困層はお金がないからあんまし消費できないし、金持ち層はシブチンが多いからこれまたあんましお金を使わないと。中間層の落ち込みがそのまま需要の減退を引き起こし生産過多のデフレスパイラルに突入します。もうどうなってもイイから今までの中道エリートをぶっ潰せィ！つうのが世界的な傾向でやんすよ。嗚呼無情！更にAIの社会実装化で、カネは更にカネの所に集まると、貧富の差は更に拡大しまふ。果たして世界は、グローバルな自由貿易、市場主義、相互依存を捨て去るのでしょうかっ？結局、ポピュリズムの急進主義はカタストロフィまで収束しないのでしょうか。ﾅﾑﾅﾑ・・・すかす。急進派の保守ってのも語義矛盾のような気がするしっちゃかめっちゃかな世相なり。
WBC対イスラエル戦：筒香の活躍などで大量リードした9回表、今まで機能してきた牧田が少し崩れてひやひや。でも６戦全勝でロスの準決勝へ進出ケテーイ！観客の大声援が背中を押しました。がむばれー！
