5月18日(水)浮かれているよりも、地に足を付けましょう!

 晴れ。13℃〜26℃、65%。夏日戻る。





 オリンピック騒動考:

 「水清くして魚住まず」って諺があるけど、オリンピック誘致もそんなきらいはありますね。なんかどこの国でもやってそうなことです。特にロス五輪以来、商業主義が激しいオリンピック開催でお金が動かない訳はねーですぅ。それでもオリンピックの経済活性効果に期待して、経済界は全面支援の体制です。特に建築業界や広告業界の草刈り場で、メディアもこれに協力していると。電通が日本を裏支配しているという仏ジャーナリストのネット記事(http://blog.tatsuru.com/2016/05/15_0947.php)をたつるちゃんが翻訳しています。広告の7割は電通・博報が支配していると。そしてメディアはこれに絶対逆らえません。

 一方、いつもポジティブな健ちゃんはもちろんオリンピック大賛成なので、オリンピックを批判する人々を「壊し屋さん」として批判しています(http://lineblog.me/mogikenichiro/archives/3289089.html)。何でも反対の壊し屋さんだけだと世の中は進まないで停滞しちまうと主張します。

 んで、玉虫のごく私的な見解は?・・・前の東京オリンピックの状況を見るに、壊し屋さんこそが世の中を進めたのではないかと。しかもある面では悪い方向に。全てはオリンピックの為として、河川を埋め立て蓋をして、日本橋の上にまで高速道路を建設し、お江戸の景観は見る影もなし。パリの都市政策とは真逆の経済第一志向で何でも破壊し尽くしました。でもそれが経済発展に寄与して、バブルは膨らみ皆うはうは♪でも膨らんだバブルは何時か破裂し、長期低迷の原因を作ったと。まさに塞翁が馬の状況を現出させました。

 今回の招致を見るに、まず嘘八百原発の収束や、掛かる費用規模の見積もりなど)が先行し、改築程度とされた国立競技場は真っ先に壊されてしもたです。コンクリート優先政策のお蔭で土建業は隆盛し建築費の高騰を招きました。その為に福島の復興もままならず。もう一つは広告・メディア業界への甘い蜜ですね。ごく一部の業界の隆盛がトリクルダウンを齎すかと言へば、これまでの企業優遇政策の結果を見ても机上の空論。

 タコアシくんが以前から主張している「オリンピックをギリシャルネッサンス」に賛同致します。2004年のアテネオリンピックの施設にぺんぺん草が生えてるっていうから、それの活用も含めてオリンポスの神々の元に競技を返すのが本来の趣旨なんじゃないのかな?再度のギリシャ危機の予防にもなるしね。今の莫大な東京オリンピック費用は、一部をギリシャ支援に充てて、その大部分は国民の福祉(保育園とかホームレス支援、老人介護、学資支援などの弱者支援)に還元すべきでしょう。


 つうことで、壊す壊さないよりも、そもそもの大本に遡って考え直すということは、極めて大切な柔軟性だと愚考致しますですぅ。ジャン