3月28日(月)花粉問題の根本原因を探ってみた。

 曇りのち薄晴れ。9℃〜15℃、79%。桜の開花に伴い冬鳥も徐々に旅立って、大分少なくなってきた。渡り鳥は百代(はくたい)の過客なり。




 かっふんかっふんに一喜一憂:

 花粉飛散は、無い、少ない、やや多い、多い、非常に多い(今ここ)、の5段階で昂進する。初期は「やや多い」でも鼻がムズムズしたのに、今では時おり「多い」に下がるとほっとするのは、感差療法?


 非常に簡略化した発症機序は:

 目や鼻から花粉(抗原)が入る→花粉を取り込んだ樹状細胞が反応→この反応によってTh2細胞が誘導される→Th2細胞がB細胞にIgE抗体を作らせる→IgE抗体がマスト細胞を感作(花粉に対して敏感な状態にする)・・・これが積み重なり蓄積される→これがあるレベルを超えると、次に花粉が入ってきた時にIgE抗体が感作したマスト細胞が反応して、ヒスタミンが放出される→ヒスタミンにより生体防御反応(咳、くしゃみ、鼻水、涙、鼻づまり、目のかゆみなどなど)が起きて花粉を防御排出しようとする。・・・てな非常に長い因果の連鎖が起きるんす。もともと花粉なんて異物ではあれど、そんなに悪さをしないんだから放っておけばいいのに、免疫機構が過敏に反応してしまうんすね。トホホのホ

 つうことで対症療法は最終段階で発出されるヒスタミンの作用を押さえてしまおうっつう抗ヒスタミン剤が有効だす。すかす花粉などの抗原を出来るだけ取り込まないようにしようって予防マスクや予防メガネがあります。もっと根源的には、免疫細胞群の過敏性を抑え込もうっつうので、抗原(花粉やダニ粉末など)を徐々に舌下などに与えて馴らしてしまおうっつう療法もありまふ。(衛生仮説の発展形?)

 とは言え免疫システムはとても複雑で個人差もあり、その全容は捉え難いので無駄に抗原(杉やヒノキ、はたまたブタクサなど多数)を増やすのは止めましょう! とはとは言えど、市場経済下では製薬会社の発言力は極めて強いので、ここで花粉症が撲滅されては死活問題!政府もなかなか杉取り締まりに動きません。むかし川崎・千葉あたりでもくもくと真黒な公害を垂れ流していた煙突よりか、よっぽどタチが悪いのにね。誰も取り締まりません。既に国民の5人に1人、2500万人以上の花粉症患者がでているんですぅ。喘息公害対策で脱硫、脱塵装置を義務化したような運動がまったく起こらないのは、自然現象だと諦めているから?・・・ホントは緑の羽根で全国に杉、檜の苗を植えた人災なんですぅ。しかもその後、海外材にシフトして日本の山は荒れ放題っと。ショボーン







 今、寝る前にちとけふのエントリを眺むれば、免疫問題って国防の安全保障に極めて似てますねィ?防御過剰と過敏反応とか。ここの研究には普遍性がありそうな希ガスる。徐々に慣らしていく抗体療法って、いったん棚上げに似ているのかも知れませんねっ。ぷっ


 おやすミンミンゼミ♪