こんにちは。うす晴れときおりうす曇り。午後から南寄り
の風になり10℃。月に群雲、満月の大潮なり。
最近確信したこと。人間の抽象化能力って生まれつきの本
質だっちゅうこと。在るがままの複雑な世界を簡略化してし
まう働きは、シンプルに生きる上で必須の能力です。これは
子供に絵を描かせると分かりまふ。
太陽とか木とか家とか人間とかは皆類型化されてまふ。細
部はぜーんぶ省略し、色も真っ黄色や緑、赤などの単色に単
純化しまふ。いくら先生が「ほら太陽ってそんな光の筋は出
てないでしょ！とか森の緑には色々な種類があるでしょ！
よーく見てごらん！」とかゆっても、これはもうそういう風
に類型化されてんだから、その様にしか見えません。
それが分かるようになるには、後天的な学習や経験が畜積
されてきて、意図的にあるがままをものの細部まで見ないと
達成されないのれす。それが幼稚園児の絵とモネの絵の違い
でしょうね。思想も若い頃ほどシンプル、歳ふると複雑にな
ってくる所以です。だから数学のような高度に抽象化する力
は若いほどイイってこともある程度当たっているのかもね。
むかしはソフトウエアも30代までなんて都市神話があったけ
ど、これは数学的な能力に偏り過ぎた偏見でふ。特にアプリ
ケーションソフトは才能よりか経験知のほうが重要だっつう
のが分かったのは大分後のこと。
抽象を主導する言語っつうのも、勿論先天的な能力です。
コンテンツは後天的だとしても、身体や脳の仕組みそのもの
は今や遅しと先天的に待ち受けているんです。だからママと
かマンマ（食べ物）とかワンワンとか、現実の事象に言葉が
ふっつくと、それはもう現実に幾千とある犬ではなく、抽象
的な「犬」に収束してしまうんです。赤も緑も単色に収束。
大人になるとは、この収束した抽象概念を解きほどき、解
体して個別に戻す作用を指すのれす。これを認識の還元作用
ともーすのぢゃ！
追記：認識の量的閾値
時間にしろ空間にしろ、ある個体（例えば人間）にとって
区別可能な範囲が存在する。空間ではﾐﾘの世界から近い星々
まで。その範囲外を認識するには、顕微鏡や望遠鏡で、その
個体の認識範囲まで写像せねばならない。時間も超高速や（
大陸移動のような）超遅速は普通では認識できない。
ま、紫外線や超音波など人間には認識でけない質的な閾値
もありまふが、微分（変化率）ってのは認識の一次バリアー
ですねィ。
で、環境ってのはその人間が認識できない変化の範疇で変
わるってことです。例えば温暖化、寒冷化などは万年単位の
変動なら、絶対値はかなーり大きなものがあります。例えば
2万年前は寒冷期で氷河が拡がり海水面が下がって日本やベー
リング海峡は陸続き、逆に六千年前の縄文期は温暖で海水面
が上がり関東平野の大半は海だったと内陸の貝塚で分かって
まふ。絶対値でいへば現在の温暖化などは目ぢゃねーじゃん。
とはいえ問題は変化率なんすから、たかだか百年で急激に
気温が上がれば生態や人間社会がついていけずに壊滅すると。
自然環境には「恒常性維持」って特性がありますから、いくら
頭の黒いネズミが環境を荒らそうと、長い年月を掛ければ元に
戻ります。でも、急激な変化は急激な壊滅をもたらすと。
放射能にもそがいなところがありまふ。地球上には高放射
線地帯があり、そこの住民は長生きだったりしまふ。でも、
そりは長い年月を掛けた適応の結果であり、その地域の放射
能に弱い個体が少なくなったからに杉ないのかも。あくまで
も統計的なバラツキであり、強い個体と弱い個体（他の性質
では強いかも）の分布の問題なのれすね。
それで核実験以来自然界の放射線濃度の変化率が上昇し、
更に原発の事故でこの濃度が局地的に劇的に上昇した影響
を単に絶対値だけで比較でけるのか？まことに疑問に思い
まふ。ま、生物三十八億年の歴史でイロエロな耐性がつい
ていまふから、放射能につおい個体は多いと言へまふ。し
かし日本では毎年何らかの原因で百万人以上が死んでるか
ら放射能で何人かが死んでも分からんわな！社会混乱の防
止の方が優先だわ！つう官僚的な思考が許されるのかどー
か。
これが現今のわだすの関心事だすねィ。人道的に考えれ
ば許されねーかもしれんし、もっと大きな人道で考えれば
已むを得んかもしれんし。他の生物を食らって生きている
生物の真の本性とは那辺に有りや！安全（リスク・ゼロ）
はあり得ない。全ててーど問題だとすれば、それはその
受益（メリット）ととの秤にかけるべけんや！交通事故が
怖くって家に籠ってても、運動不足で死んじゃうしねぇ。
あとは、その秤にかける両側を正しく定量でけるかといふ
方法論にかかってきまふ。
ﾋﾞﾛ~~~~~~ﾝ
