7月19日(火)生命とは絶妙な場乱んすであーる!ト連送

 こんにちは。不安定な天候。弱雨。低温多湿。台風は四国
に上陸する気配。







 言葉の限界:

 経験知や身体知を、それを全く経験していない人に言葉で
説明することには大きな限界がありまふ。いや壁と言った方
がイイかも。これらはすべて長い間の修行によって習得する
しかないのれすね。知識は参考程度、時には邪魔になること
もありまふ。例えば、夕暮れの光が移ろいゆく空の美しさは
、いくら言葉を尽くしても、生まれつき目が不自由な人に説
明し納得させるのは困難だと思うわけです。多分このような
主体的経験の壁がいたる所にありそうな気がするこの頃。ドヨ~ン









 一つの啓示は、生命のしぶとさ。高放射線量率環境下でも
新たに草は生え、小魚は孵化し、微生物が繁殖するってこと
です。これらはみんな細胞内にDNAを持ち、それが大きく
損傷されている筈です。でもピンピンしている。これらは
30億年に亘って培われた生物の素晴らしい修復能力を物語
っています。しかし、トカゲの尻尾やいくら刻んでも元に戻
プラナリアのように、種によって復元力には差があります。
これらは酵素というイロエロなたんぱく質の働きによるもの
なのです。











 例えば我々の免疫機構。リンパ球の一種であるB細胞が
病原体(抗原)に反応して抗体を作って対抗します。予防接
種は防疫上の一大発見ですが、その機序はなかなか分かりま
せんでした。近年分子生物学の発展により、それが大分解明
されてきたと。







 予防接種によって弱毒化された抗原が注入されると、それ
にB細胞が反応してその抗原に特化した免疫グロブリン(抗
体)が作られます。この抗体が抗原にくっ付いて無毒化しま
す。しかし実際の抗原は何百万種もあるわけですから、この
予防接種の時にはアバウトな緩く結合する抗体しか作りませ
ん。そして実際の病原体が入ってきたときに、このアバウト
なB細胞をある特殊な酵素によって突然変異させてチューニ
ングし抗原にぴったしな抗体を作るわけです。この様にして
数多ある抗原に即時即応してピッタシカンカンな抗体が作ら
れます。










 この感染によるB細胞の突然変異は「高頻度体細胞突然
変異」と言って自然に起きる突然変異の100万倍もの確率
で変異を誘発します。このとき活躍するのがAIDという脱
アミノ酵素で、これでDNAを傷つけ色々な修復酵素がその
傷を元に戻すという過程で変異が定着していきます。その変
異の中からより抗原にくっつきやすいものが選択されていき
ます。







 生命維持とリスクとは裏腹

 この生命維持にとても重要な働きをするAID酵素が、実は
抗体遺伝子の変異だけではなく、ガン化遺伝子の変異も引
き起こすことが分かってきました。外部からの侵入者を撃
退し生命を維持するために必須の免疫機構が、自らのガン
化リスクを背負っているということは、生命について深い
洞察を与えてくれるでせう。






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