4月21日(木)仲間がいなけりゃ生きてはいけません考


 こんにちは。曇りがちな晴れ。東よりの風やや冷たい。






 ふと野球の招待券が今日までだと思い出した。広島対横浜
の第3戦、5連勝中の広島と3連敗中の横浜の激突?って
勝手に盛り上げて球場に向う。風冷たければ厚手のセーター
にブルゾンの出で立ち。平日とは言え、横浜側の内野席は
既に満席。世の中には暇人が多いんですねぇ。プ


 試合は双方12人の投手を繰り出す乱打戦をデカ丸ちゃん
の活躍で広島が制す。ま、内野のテッペンから見ている分に
はとても面白かったですぅ。球がポンポンとピンポン玉のよ
うに飛んでいくから。やはしビーテレの切り取った画面と、
モノホンとでは守備陣形や走塁、ボールのカバーなど全体の
動きが良く分かって、迫力がちげーまふねぇ。4時間近い
ゲームで消費したビールが4本、声もかれますた。で、曇り
がちにも関わらず、露出した手首や顔が赤く被曝してますた。
ああ、野球が当たり前にでける日々がエエね。これが日常の
しやわせ。思想的にエネルギッシュな人やイデオロギッシュな人は
嫌だい!
















 つうことで、最近凝ってる細菌の話に移行します。ポ
最近は細菌は一人では生きていけまへん。なぜなら細菌は
イロエロな敵に囲まれているからです。温度や水分などの
環境要因から、同属の殺し合いやら、寄生主の免疫系から、
最近開発されたイロエロな薬剤などなど、数多の阻害要因
があるのです。でも彼らは数十億年の歴史の積み重ねが有
りまふから、なんとか凌いでいけるのです。



















 その一つがQuorum sensing(クォラム・センシング)と
いう機能でやんす。Quorumとは議決が成立する「定足数」
を意味します。細菌は一人ではムダに足掻くところを、周
りにどれくらい協力者いるのかを検知し、定足を満たせば
行動を起こします。その行動とわ、病原性を発揮したり、
バイオ・フィルムという自分達の住処を作ってみたり、イ
ロエロなブッシツを作ってみたり、光ってみたりと多彩で
す。でも、単独で行動したら屁の突っ張りにもならんので
すよ。これも細菌の知恵。ムダにエネルギーを使わないの
です。勝てるときしか力を出しません。



















 それで、どーやって(how)Quorumをセンスするんでしょ
うか?これはあるブッシツを使うのです。細菌ごとに違う
ブッシツを使います。このブッシツがある濃度に達すると
周りに充分な同属が集まったと検知し、行動を起こすので
す。異種の細菌たちの共生を考えると、他種のブッシツも
検知できるのではないのか?と仮定されますがこれは未だ
に仮説です。




















 抗生物質などで細菌を痛めつけると、必ず耐性菌という
しぶといのが発生しますが、これは北風。細菌群内の遺伝
的な多様性により、ある抗生物質に弱いのは死滅しますが、
中にはその抗生物質に強いのもいる、それが他の菌がいな
くなったので、はびこるんですね。これは進化的に避けよ
うがありません。適者生存つうやつです。叩いても叩いて
も、必ず生き延びて増えてきます。
















 この悪循環を避けるために、菌を憎まず菌が作る病原性
ブッシツを憎もう!というのがQuorum sensingを利用した
防疫です。Quorumに使われるブッシツに似た薬剤でこれを
妨害するか、このブッシツを分解する薬剤でQuorum状態を
止めれば病原性が発揮されないのです。これなら、耐性菌
は現れにくいですね。



















 クオラム・センシングで作られるブッシツの中には、虫歯菌が
その中で繁殖する歯垢などがあります。虫歯菌が少ない
うちは歯垢は作れません。ある数を超えると一斉に歯垢
を作り始めます。ですから、菌が集まる前に毎晩寝る前
にシッカリと歯を磨くことが大切なのです。一旦、歯垢
が出来てしまうと、これを取り除くことは極めて困難に
なりまふよ。






















 セッセセッセ



















 番外:ところで虫歯は遺伝ではなくって、環境である
という説がありまふ。これはわたしの友人の一族の話し
です。彼の一家は全く虫歯と言うものを知らない健康一
家でした。歯を磨かなくても、甘いものをイッパイ食べ
ても、誰も虫歯に罹りません。これは遺伝的に有意な特
性だと誰もが思っていましたが、その一家の長男が結婚し
て毎日嫁さんとチュッチュクしていたら日を置かず虫歯になった
そうです。つまり虫歯菌に感染してしまったと。プ