8月23日(月)アバウトな男のいいかげんなブログにも意味はあるのか?


 こんにちは。引き続き晴れ。処暑だってえのに今日も猛暑
日近くまで気温上がる也。夏バテ寸前でどうにか生きてます。










 どんな物事にも二面性はあーる、つうのが僕の価値観なん
すね。それで今日は「ブレる」について。麻生さんも菅さん
もブレるソーリとマスコミから悪口言われ続けました。
ぶれる、ふらつく、あいまい、優柔不断、いいかげん、ゆら
ぐ、アバウト、・・・なんてえのが同類語でやんす。










 しかし「君子豹変す。」とか「男子三日見ざれば、喝目し
て見よ!」とか「柳に雪折れ無し(これはちとちげーかな?)
。」とか、変化に柔軟に対処する良い面に捉えることもでけ
ます。社会が安定して変化の少ない時期は「虚仮の一徹岩を
も通す。」とか「武士の一言金鉄の如し。」とか「信念の男
、ぶれない信条。」とかが持て囃されまする。ところが環境
が激変し社会が絶えず変化する激動期には、今までの常識や
価値観も激変しますから、ふらふらといい加減にゆらいでい
たほうが適応的なのれすね。プ











 これれは生物の適応進化に際しても重要なのれす。ある
種が現在の環境に過剰に適応して物凄く優秀な個体だけに
なってしまうと絶滅の一歩手前だとゆわれます。その群れ
の中に優秀なの(現在の環境に於いて)やグータラなのや
アフォなのや攻撃的なのや優しいのやキッチリ律儀なのや
時間を守らないのやごく普通で目立たないのやリーダー・
シップのあるのやその他大勢や・・・何しろその構成員の
幅が大きいほど繁栄していると見なされます。少しくらい
の環境変動なら、どれかの個体が適応でけるからです。












 このような遺伝的多様性は純潔化とか最適化で小さくな
り、雑種化、広く浅く適応すると大きくなります。日本の
朱鷺がホロンだのは純潔に拘るあまり中国のトキとの交配
を最後まで行わなかったからです。チータなんかも走力に
最適化したため変動幅は小さいです。日本の官僚は物凄く
優秀な人が集まってまする。反して雑草とか雑菌とか愚民
とかは多様性が大きいといえます。そうそう家畜や栽培植
物は人為的に選択特化されてますから病原菌や環境変動に
は弱いですね。種牛にも下らない雑牛をときどき混ぜない
と大変なことになりますよぉ!











 ところで、もっと分子レベルまで突き詰めて考えると、生
命の本質は「ゆらぎ」や「曖昧さ」「いいかげんさ」にある
のでは?という考えが有力になってきますたよ。例えば脳の
ヒラメキなどは将にゆらぎの賜物とか。1000億の神経細胞
コンピュータのようにイチ・ゼロで処理していたら原発1基分くら
いの電力を食います。それを人間の小さな脳の中で処理する
には、ゆらぎや曖昧さを駆使してなあなあでやっているから
逆に効率がエエんだい。













 細胞内のタンパク質製造や情報伝達も分子レベルのゆらぎ
や曖昧さを利用していることが分ってきました。だから一遍
にスパッスパッとスイッチが切り替わるんぢゃなくって、ゆら
ゆらと時間を掛けて反応が進みます。粘菌なんかの動き方も
そんな感じでモゾモゾしている内に迷路を解くとか。











 このように見てくると生体分子レベルから個体、社会シス
テム、地球環境まですべて「いい加減」「曖昧」「ゆらぎ」
がとても大きな働きをしていることが分りますぅ。ましてや、
ソーリがちとブレたくらいで大騒ぎするなんぞは、この世界
の原理の何たるかを知らない、それこそアフォの壁に囲まれ
た大場嘉門集団ではござらんかぇ。ばっはっは










 トホホ