7月30日(金)ムリ無駄むらが人生か、ゆとり世代は如何にせむ

こんにちは。午前中小雨ぱらぱら、午後曇りのち晴れ。夕刻にかけ、だんだん気温上昇し30℃。
再発売なったラー油バーガーを食ったぞい。旨し旨し。

 今日はムダの話しでもまとめておこう。西成活裕@ムダ取り学会長のお話し。「なぬ〜!ムダ鳥?そんなの無理・無駄・斑。」とテンからハナから頭っからバカに仕切っていたのれすが、流石、会長のお言葉、必ずしも無駄ではなかったですぅ。
 まず「ムダ」の定義とは何か?ムダが余裕となり隠れた利益を生むことがあるし、何がムダかはその人、その組織が置かれた状況や価値観によって変ってくるし、テンデンばらばらで取り止めがあーりません。一般的には「長電話、生命保険、食べ残し、役に立たない学問、ぼーっとして鼻糞をほじってる時間などなど・・・」いくらでも思い着くが、これらはある国や、ある時代、ある社会、ある家庭、ある人、によってぜーんぶチゲー増田。敢えて定義すれば:「ムダとは有用ではないこと。」かな?では有用とわ?それは「ムダではないこと!」なんつってループしちゃいますぅ。タハッ

 用語としては「過剰ーー」ってのがあります。ーー包装、ーー説明、−−放送、ーー宣伝、--介護、−−セキュリティ、など。
混んでいるのに使われない席とか、北風と太陽とか。

 だから、一般的に定義するのが難しいのなら具体例に限定して目的(Purpose)、期間(Period)、誰にとって(Position)
を明確にしないとダメだ。短期ではムダだが中長期では役に立つこともあるし、その逆もあーる。漏れにとってはムダがちみには役に立つってこともあーる。金儲けなのかボランティアなのかでもムダは異なる。2割のアリンコはいつもぶらぶらとムダに遊んでいるように見えますが、たまにデッカイ餌場を開拓して群れの役にたったりします。

 期間設定でいえば短期で効果のでるものから長期までありまふ。
短期(〜1年):特定イベント、ITアプリケーション、デイリイオペレーション
中期(1年〜10年):開発プロジェクト、プラットフォーム、医療・介護
長期(10年以上):教育の効果は20年以上

 組織のムダに限定すれば、投入(インプット)と効果(アウトプット)の差=益とすれば、実益が予想益を下回る原因をムダ
と定義できるかも。すなわち:「ある目的を、ある期間で達成しようとするとき、予想上のインとアウトの差と実際のインとアウトの差よりムダが見える。」かな?もっと硬くいへば、労働生産性=アウト/イン=付加価値/労働投入量(人数x時間)の向上であーる。これはムダ・カットとスピード・アップに置き換えられる。更にこのムダを分類すれば:自分が原因で誘引してしまう「ムダ」と、ついうっかりの「むだ」と、ある確率で自然に起こりうる「無駄」があーる。まづ、「ムダ」と「むだ」を取り除くべきであろう。

 また、一見ムダのようだが、転じて活用される「間」や「ゆとり」もあるから注意を要する。
1.時間:睡眠、休息、休暇
2.空間:庭、余白
3.労力:失敗経験など
4.お金:寄付など
5.人:余分な人材?2:8の法則
 これらは目的や期間がズレているだけでムダではないことが多い。混雑や渋滞は車間の適当な「間」やスピードの「ゆとり」が無い事から起る。また建物の出口の障害物は人の殺到が抑制されてスムーズな退避に繋がることもある。

 ムダの見つけ方:
・作業単位に分割し、見やすくする→局所最適化を図る。しかしこれは全体最適ではない事も多いので、総合的な見直しが常に必要となる。部分の集合と全体とが異なる例では:生命、組織、生態系などがありまふ。ですからこれらはコンピュータではダメで人しかできまへん。大局観や決断、矛盾した要素間のバランスなど現場感覚をもって飲み込む心がけが必須でしょう。

 そして、先読み力(時間)と辺縁視野力(空間)が全体を捉える能力として極めて重要になります。(この辺はワタシもサッカーを見てて実感したところです。)混んでる発券所で順番が来てから財布を出したり、改札で切符を捜して出口を詰まらせたりしているおばはんを見れば理解でけるでせう。また、野球でも上手い野手は、投手の投げたボールのコースで既にスタートを切っているとか。良い接客者は接客中でもいつも全体を視野に捉えているとか。こういうのは聞いて学べるものではありません。同じ事の追体験でしか伝わらないこともあるのです。

 ここで、有名なトヨタ式平準化のルーツを一くさり。大野耐一氏の妻が掃除の平準化と標準時間の設定を考え、毎日やる、週一でやる、年に一回やる掃除を階層化して平準化してたのを参考にしたとか。余程でっかい家を持ってたんだろうねえ。ムダ取りのコツは小分けにして平準化すること。まとめ掃除はしないこと。本の大ロット印刷は在庫だけを増やします。小分けにチョロチョロが理想ですぅ。

 企業ぢゃなくても、大学や官庁でもムダはいっぱいあります。有名なパーキンソンの法則でも:仕事は実体に関係なく増大するとか、仕事は時間一杯まで延長するとか、おもすろい見解があります。事務職場では特に中間層のモチベーションが大切です。また会議はいつも槍玉に挙げられますが、回数x時間x人数のそれぞれを1/2にしても大して効果は変らないとか。これで1/8に減ります。歯科医の作業で本当にその専門性が発揮できるのは今の仕事の8%とか。改善は知識より意識だあ!常に今が最悪の状態だと思ええ!切符の買い方、出し方が段取りだあ!!!とか、だんだん興奮してきますたよ、この先生。プ

 しかして、マズローとかアルダファー、デシなんかの「ヤル気」の学問的な定義まで出て来て、自己の有能感と自己決定意識が感じれることがモティベーションの大本だあ!と感極まる。講演聴いててこういうとこがシビレますねえ。「よ!成田屋ああ〜〜!」とか「ぶらぁぼー」と声を掛けたくなります。

 で、このあと多少冷静さを取り戻して、「本当にムダを無くすには、長期的な視野と利他主義が大切なんです。」なんていう極平凡な締めをされてゲンナリ。で、本人も気が咎めたか、壁の落書を無くす悪知恵を披露。それは悪戯者の意図をズラすこと。落書したらお金をあげると持ち上げて、途中からだんだん賃金を減らしていくと、そのうちに悪戯書きがなくなるとか。これは彼らの目的を悪ふざけから金儲けにシフトしたのち、それを止めると。

 利他性に関しては昔から、「他人の為、回り回って漏れの為。」って極めて功利的な諺がありますが、これはゲーム理論的には成り立ってます。公共財ゲームとか囚人ゲームなんか。ともあれ、全体がムダのような人生で、何がムダでないのか!と自分の人生観を固めることが全てであり、最初で最後のような希ガスるムダ学の夕べ。プー(いじょ。インスパイアド バイ 西成。文責:玉虫なり。)